病気

スポーツ外傷

スポーツ外傷は、運動中やスポーツへの参加時に筋肉や靭帯、骨などに大きな力がかかることで起こるけがの総称です。痛みの程度は軽度から重度までさまざまであり、適切な応急処置やリハビリテーション、医師の診察が必要となります。

とは

スポーツ外傷とは、運動選手だけでなくスポーツに参加する人によくみられる体の損傷であり、日常的に運動をする人だけでなく主婦や工場労働者などにも起こることがあります。筋肉や靭帯の強度を超える力がかかったり、体の使い方や構造の個人差による負荷の不均衡が関係しています。

原因と仕組み

スポーツ外傷が起こる主な原因には、誤った方法での運動や急激な速度・強度の増加、特定の筋肉の使いすぎや回復の不足などがあります。筋肉や靭帯が持つ強度よりも大きな負荷がかかることで組織が損傷を受け、特に痛みを感じながら運動を続けると損傷がより広範囲に及びます。

症状

負傷した際には常に痛みが伴い、その程度は軽いものから激しいものまでさまざまです。具体的な症状としては、患部の腫れをはじめ、熱感、圧痛、あざが現れるほか、関節などの可動域が狭くなることが特徴として挙げられます。

受診の目安

骨折や脱臼が疑われる重篤なけがの場合はすぐに医師の診察を受ける必要があり、腕や脚の変形や機能障害が起きたときは動かさずに救急医療機関を受診します。また、痛みが激しい場合や3日以上続く場合も、必ず医療機関を受診してください。

検査・診断

スポーツ外傷の診断では、医師がけがが起きた状況や時期、活動強度の変化などを詳しく尋ねる問診が行われます。さらに患部の診察に加えて、X線検査、CT検査、MRI検査、超音波検査などの詳細な診断検査を用いて評価されます。

治療

治療の初期段階では、保護、安静、氷冷、圧迫、挙上の頭文字をとったPRICEと呼ばれる応急処置が行われます。痛みを軽減するためにアセトアミノフェンや非ステロイド系抗炎症薬が使用されることがあり、症状に応じて専門的なリハビリテーションも組み合わせて治療が進められます。

セルフケア・日常生活

家庭での対処としては、患部を安静に保ち、タオルを巻いた氷のうなどで20分間冷やして20分間休ませる処置を繰り返します。また、弾性包帯で圧迫し、患部を心臓より高い位置に挙上することで内出血や腫れを抑えることが大切です。

予防・再発防止

予防には、激しい運動の前にゆっくりしたペースで取り組む適切なウォーミングアップが非常に重要です。さらに、保護用品の正しい装着や、オーバートレーニングを防ぐための運動時間や強度の管理、休養をしっかり取ることが再発防止に役立ちます。

経過・見通し

最初のけがや損傷が治癒した後は、元の活動を再開する前に必ず理学療法士などの指導のもとでリハビリテーションを行うことが推奨されます。完全に運動を休止すると筋力が衰えるため、患部に負担をかけない代わりの運動を取り入れながら段階的に回復を目指します。

関連する主な検査

出典

  • MSDマニュアル家庭版

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