病気の解説
歯性上顎洞炎
受診の目安
歯性上顎洞炎では、歯の痛みのほかに頬の痛みや鼻水の悪臭、鼻づまりなどが起こることがあります。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、歯科・口腔外科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。
基本
概要
歯性上顎洞炎は、むし歯や歯周病が原因で、上顎洞と呼ばれる鼻の周囲にある空洞に炎症が起こる病気です。上顎洞は副鼻腔の一つで、上顎の歯の近くに位置します。歯の病気のばい菌が上顎洞に感染して炎症を起こすと、副鼻腔炎と似た症状が現れます。う蝕や歯周病が原因となる以外に、歯科治療後に発症することもあります。治療では、炎症の原因となる歯の治療と、上顎洞の炎症の治療を同時に行うことが大切です。発症は20代以降に多く、70代以降では発症の頻度が減るとされています。
主な症状
主な症状として、歯の痛みのほかに頬の痛みや鼻水の悪臭、鼻づまりなどが起こることがあります。無症状の場合や歯痛がないこともあります。多くは左右のどちらか片方に症状が現れるとされています。進行すると鼻腔や他の副鼻腔にも感染が広がり、まれに髄膜炎や脳膿瘍を起こすことがあります。
検査と診断
診断
歯性上顎洞炎が疑われる場合は、症状をもとに画像検査としてX線検査やCT検査が行われ、歯やインプラントの状態、上顎洞の状態を確認します。
鑑別
原因となる歯の状態を確認するため、歯の根の治療を中心とした歯科治療が行われます。歯科治療の内容は歯の抜歯を含む場合があります。
治療
治療
治療は、まず抗菌薬による薬物療法と、原因となる歯の治療を行います。必要に応じて上顎洞の外科的治療を組み合わせ、症状や炎症の程度により治療の組み合わせを決定します。
使われる薬
薬物療法として抗菌薬を使い、抗菌作用だけでなく炎症を抑えたり鼻汁の粘りをやわらげたりする効果を期待します。抗菌薬と併せて抗ヒスタミン薬を用いることもあります。
手術・処置
上顎洞の外科的治療として、内視鏡を使って洞内の液体を除去したり、感染源となる異物を取り除くことがあります。慢性的な炎症が続く場合には、上顎洞粘膜の一部または全部を摘出する手術が行われることもあります。
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出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。