病気の解説
肛囲皮膚炎
受診の目安
肛囲皮膚炎では、初めは肛門周囲がヒリヒリとした痛みを感じることがあります。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、皮膚科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。
基本
概要
肛囲皮膚炎は、肛門周囲からお尻の部分の皮膚が赤くなったりただれたり、かぶれたりする状態です。強いかゆみを伴うことが特徴で、肛囲湿疹も含まれることがあります。鑑別の対象として、帯状疱疹や肛門パジェット病が挙げられます。
主な症状
初めは肛門周囲がヒリヒリとした痛みを感じることがあります。次に漿液性の丘疹や小さな水疱ができ、掻きむしることで分泌物が滲むことがあり、かゆみがさらに強くなります。肛門周囲の発赤やただれ、膿疱が臀部へ広がることもあります。放置すると慢性化し、皮膚が厚くなったり色素沈着が残ったりすることがあります。
原因
原因として、頻回の下痢や多量の汗により肛門周囲の皮膚が障害されることがあり、真菌(白癬菌やカンジダ菌など)の感染が加わると悪化します。成人では抗生物質の内服による腸内細菌叢の変化による軟便や頻回の下痢、長時間のドライブなどが誘因となることがあります。女性ではカンジダ性膣炎や月経が関係することもあります。乳児や幼児でも排便処理が不十分な場合に発症することがあります。
検査と診断
診断
視診で皮膚の状態や広がりを確認します。分泌物を採取して細菌培養や真菌培養を行い、原因となる菌を特定します。帯状疱疹や肛門パジェット病が疑われる場合には、ほかの検査が検討されることがあります。帯状疱疹は左右どちらかに分布が偏ることが多く鑑別が比較的容易です。肛門パジェット病は組織を採取して病理検査を行い鑑別します。
治療
治療
治療の基本は肛門周囲を清潔に保つことです。刺激物であるアルコールや香辛料の多い食品を控え、排便後は紙で拭かずシャワーや温水トイレで処理します。水分は柔らかいタオルで優しく拭き取ります。その後、軟膏としてワセリンや亜鉛化軟膏を塗ります。真菌が認められた場合は外用の抗真菌薬を使い、かゆみが強い場合はステロイド軟膏を使うこともあります。通常は1~2週間で改善しますが、軟便が続くと回復が遅れることがあります。
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出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。