病気の解説

脳血管性認知症

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受診の目安

脳血管性認知症では、初期には、以前は難しくなかった認知的作業が難しくなる、道に迷いや名前を思い出しにくいといった言語の問題、興味の喪失や気分の変化、物を置き忘れるなどがみられます。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、脳神経内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

血管性認知症は、65歳以上の人に多い認知症の原因のひとつです。脳に血液を送る動脈の障害が原因で、脳の一部が損傷したり、複数の小さな脳卒中が積み重なることで生じます。脳卒中は脳への血液供給が止まることで起こり、無症候性の脳卒中が積み重なると認知機能が影響を受けることがあります。糖尿病・動脈硬化・心疾患・高血圧・喫煙・脳卒中などがリスク因子として挙げられます。

主な症状

血管性認知症の症状は、脳卒中が起きた後に突然現れることもあり、または徐々に進行することもあります。初期には、以前は難しくなかった認知的作業が難しくなる、道に迷いや名前を思い出しにくいといった言語の問題、興味の喪失や気分の変化、物を置き忘れるなどがみられます。進むと、睡眠パターンの変化、基本的な日常行為の難しさ、現在の出来事の記憶の混乱などが現れることがあります。

検査と診断

検査

診断には、神経学的な検査や身体検査、病歴と症状の聴取、精神機能テスト、心電図、神経心理学的検査が用いられます。必要に応じて貧血・腫瘍・感染症・薬物中毒・うつ病・甲状腺疾患・ビタミン欠乏などの検査も行われ、脳卒中の証拠は頭部CTやMRIで確認することがあります。

治療

治療

小さな脳卒中による損傷は元に戻りません。重要な目標は症状の管理とリスク因子の修正です。将来の脳卒中を減らすためには、脂肪の多い食品を控え健康的な食事を心がけ、アルコール摂取を控えめにし、血圧を適正範囲に保ち、LDLコレステロールを下げ、喫煙をやめること、必要に応じて血液を薄める薬を医師と相談して検討します。認知症の人を家庭で支えるには、行動や睡眠、興奮の管理、家庭内の安全確保、介護者の支援が重視されます。アルツハイマー病の薬が血管性認知症に効果があるとは限りません。

経過と生活

合併症

合併症として将来の脳卒中や心疾患、機能や自己管理能力の喪失、日常生活の能力の低下、肺炎・褥瘡・皮膚感染・尿路感染などが挙げられます。

予防

動脈硬化のリスクを高める状態を管理するには高血圧のコントロール、体重管理、喫煙の中止、飽和脂肪と塩分の控えめな食事、関連する疾患の治療が大切です。

経過・予後

短期間の改善が見られることもありますが、全体としては時間とともに悪化することが多いと説明されています。

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出典

参考: MedlinePlus: Vascular dementia(英語の信頼できる医療情報源を、意味を変えない検証済みの翻訳で再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。