四日市喘息の原因物質はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第72回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
四日市喘息は、1960年代に三重県四日市市で発生した大気汚染による公害病で、石油化学コンビナートから排出された大量の硫黄酸化物(SOx)が原因で、住民に重度の喘息や気管支炎を引き起こしました。これは日本の四大公害病の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. ヒ素はイタイイタイ病とは直接関係ありません。正しくは:ヒ素はカネミ油症事件や慢性ヒ素中毒(例:ヒ素を含む井戸水による中毒)の原因物質として知られます。選びやすい理由:他の公害病と混同する可能性があります。混同注意:イタイイタイ病の原因物質であるカドミウムや、水俣病の原因物質であるメチル水銀と混同するかもしれません。
- 2. 正解。四日市喘息は、三重県四日市市の石油化学コンビナートから排出された硫黄酸化物(SOx)が主な原因となり発生した大気汚染型の公害病です。硫黄酸化物は呼吸器系に悪影響を及ぼし、喘息や気管支炎を引き起こします。
- 3. カドミウムはイタイイタイ病の原因物質です。正しくは:カドミウムは主に富山県の神通川流域で発生したイタイイタイ病の原因物質として知られています。骨軟化症や腎障害を引き起こします。選びやすい理由:四大公害病の一つであるため、四日市喘息と誤って結びつけてしまうかもしれません。混同注意:他の四大公害病の原因物質(硫黄酸化物、メチル水銀)と混同する可能性があります。
- 4. メチル水銀は水俣病の原因物質です。正しくは:メチル水銀は主に熊本県と新潟県で発生した水俣病の原因物質として知られています。中枢神経系の障害を引き起こします。選びやすい理由:四大公害病の一つであるため、四日市喘息と誤って結びつけてしまうかもしれません。混同注意:他の四大公害病の原因物質(硫黄酸化物、カドミウム)と混同する可能性があります。
- 5. ダイオキシン類は、公害病というよりも、焼却炉の排ガスやPCB製品の不純物として環境中に存在する有害物質として問題視され、発がん性や内分泌かく乱作用が指摘されていますが、四日市喘息の直接の原因物質ではありません。正しくは:ダイオキシン類は主に化学物質過敏症や、ベトナム戦争における枯葉剤の影響、焼却炉からの排出物による健康被害などと関連付けられることが多いです。選びやすい理由:環境汚染物質として広く知られているため、一般的な公害と関連付けてしまいやすいかもしれません。混同注意:PCBなどの有機塩素化合物や、その他の環境ホルモンと混同する可能性があります。
国試ポイント
日本の四大公害病とそれぞれの原因物質・発生場所を正確に理解しているかを問う問題です。特に、それぞれの公害病がどの原因物質と結びつくかを覚えることが重要です。
混同注意
硫黄酸化物(四日市喘息)、カドミウム(イタイイタイ病)、メチル水銀(水俣病)。それぞれの公害病とその原因物質、発生地が混同しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次に類似の問題が出た場合、他の四大公害病とその原因物質、発生場所が選択肢として挙げられる可能性が高いです。また、具体的な症状(例:水俣病の神経症状、イタイイタイ病の骨軟化症)まで問われることもあります。
関連知識
四大公害病:水俣病(メチル水銀、熊本県・新潟県)、イタイイタイ病(カドミウム、富山県)、四日市喘息(硫黄酸化物、三重県)、森永ヒ素ミルク事件(ヒ素、全国)。公害対策基本法、大気汚染防止法などの関連法規も学習しておくと良いでしょう。