世界保健機関〈WHO〉の活動はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
世界保健機関(WHO)は、国際的な健康問題に対処するための国連の専門機関であり、疾病の分類、診断、治療に関する国際的な標準を確立することを重要な活動としています。国際疾病分類(ICD)の作成と改訂は、国際的な健康統計の比較可能性を確保し、疾病の傾向を把握するために不可欠なWHOの中核的任務です。
選択肢ごとの解説
- 1. WHOは特定の二国間での協力を主導するのではなく、加盟国全体の健康問題に対処するための多国間協力の枠組みを提供します。二国間協力は、通常、国家間または特定の援助機関によって実施されます。正しくは:WHOは加盟国全体の健康問題に対処するための多国間協力の枠組みを提供し、グローバルな健康戦略を調整する。選びやすい理由:国際的な機関であるため、国間の協力に関与すると想像しやすい。混同注意:二国間援助機関や特定の国際開発協力機関の役割。WHOはグローバルな保健政策の策定と調整が主である。
- 2. 識字率の向上は、主にユネスコ(UNESCO)などの教育・文化関連機関の目標であり、WHOの直接的な主要活動ではありません。識字率は健康の社会的決定要因の一つではありますが、WHOの直接的な活動範囲ではありません。正しくは:識字率の向上は主にユネスコ(UNESCO)などの教育・文化関連機関の目標である。選びやすい理由:健康と教育は関連が深いため、WHOも識字率向上に取り組んでいると誤解されやすい。混同注意:ユネスコ(UNESCO)の活動。
- 3. 難民の帰還支援は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の主要な活動です。WHOは難民の健康問題に対処しますが、帰還そのものの支援はUNHCRの役割です。正しくは:難民の帰還支援は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の主要な活動である。選びやすい理由:難民の健康問題はWHOの関心事であるため、それに付随して帰還支援も行うと誤解されやすい。混同注意:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の活動。
- 4. 正解。国際疾病分類(ICD)の作成と改訂は、WHOの最も重要な活動の一つであり、国際的な健康統計の標準化と疾病の監視に不可欠です。選びやすい理由:この選択肢はWHOの明確な中核活動であるため、迷うことは少ない。混同注意:特になし。WHOの中心的役割である。
- 5. 労働者の健康保護に関する勧告は、主に国際労働機関(ILO)の役割です。WHOは職場の健康に関するガイドラインを策定することもありますが、労働者の健康保護に関する国際的な勧告を主に行うのはILOです。正しくは:労働者の健康保護に関する勧告は主に国際労働機関(ILO)の役割である。選びやすい理由:健康保護という言葉からWHOの活動であると誤解されやすい。混同注意:国際労働機関(ILO)の活動。
国試ポイント
WHOの主要な活動内容(国際疾病分類の作成、国際保健規則の策定、疾病対策プログラムなど)を理解し、他の国際機関(UNICEF、ILO、UNHCRなど)の役割と区別すること。
混同注意
WHOと他の国連機関(ユニセフ、ILO、UNHCRなど)の役割が混同されやすい。それぞれの機関の具体的な活動領域を明確に区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後、WHOの活動に関する問題が出題された際は、国際的な健康課題への対応、基準・標準の策定、疫学情報の収集・分析がWHOの主要な役割であることを判断基準とします。
関連知識
国際疾病分類(ICD)は、疾病や健康関連問題の標準的な分類を提供し、世界中で利用されています。現在、ICD-11が最新版であり、医療情報管理、疫学研究、公衆衛生計画などに広く活用されています。WHOはまた、国際保健規則(IHR)の策定や、感染症対策、予防接種プログラムの推進など、多岐にわたる国際保健活動を実施しています。