健康な成人の白血球の中に占める割合が高いのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
健康な成人では、白血球の約50~70%を好中球が占め、細菌や真菌感染に対する生体防御の初期段階で重要な役割を果たします。リンパ球が次に多く、単球、好酸球、好塩基球と続きます。
選択肢ごとの解説
- 1. 単球は白血球全体の中で比較的少数派であり、通常は全白血球の約5~10%を占めます。リンパ球や好中球よりはるかに少ない割合です。正しくは:単球は白血球分画において、好中球やリンパ球よりも少ない割合です。選びやすい理由:単球が組織に入るとマクロファージとして重要な働きをするため、その重要性から割合が高いと誤解する可能性があります。混同注意:他の顆粒球やリンパ球との相対的な割合で混同しやすいです。特にリンパ球と機能的に区別がつきにくい場合もあります。
- 2. 好酸球は白血球の中で最も少ない種類の一つであり、健康な成人では全白血球の約1~5%程度しか占めません。アレルギー反応や寄生虫感染時に増加する特徴があります。正しくは:好酸球は白血球分画において、非常に少ない割合の細胞です。選びやすい理由:アレルギーや寄生虫感染との関連が強く印象に残るため、特定の病態で存在感があることから、通常時も割合が高いと勘違いするかもしれません。混同注意:他の顆粒球(好中球、好塩基球)との割合で混同しやすいです。また、好酸球が増加する病態と、正常時の割合を混同する場合があります。
- 3. 正解。健康な成人において、好中球は白血球の総数のうち最も高い割合(通常約50~70%)を占めます。これは、主に細菌感染に対する生体防御の第一線で働くためです。
- 4. リンパ球は好中球に次いで2番目に多い白血球であり、全白血球の約20~40%を占めますが、最も高い割合ではありません。主に特異的な免疫応答を担います。正しくは:リンパ球は好中球の次に多い白血球ですが、最も高い割合ではありません。選びやすい理由:リンパ球も比較的高頻度で存在し、免疫の中心的な役割を担うため、最も多いと錯覚しやすいです。好中球との割合の順序で迷う受験生が多いです。混同注意:好中球とリンパ球のどちらが一番多いか、その相対的な割合を混同しやすいです。また、ウイルス感染時にリンパ球が増加する病態と、健常時の割合を混同する場合があります。
国試ポイント
白血球の主要な5種類(好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球)の正常な割合と、それぞれの主な機能に関する基礎知識が問われています。特に、最も割合が多い細胞(好中球)と次に多い細胞(リンパ球)の区別が重要です。
混同注意
白血球の各細胞の相対的な割合、特に好中球とリンパ球のどちらが最も多いかという点。また、特定の疾患(細菌感染、ウイルス感染、アレルギー、寄生虫感染など)によって変動する病的な状態での割合と、健常時の正常な割合を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、白血球分画の各細胞の役割だけでなく、特定の疾患(例:細菌感染、ウイルス感染、アレルギー)でどの細胞が増減するかといった病態生理学的な知識が問われる可能性があります。
関連知識
白血球の5分類(好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球)とそれぞれの特徴、機能。特に、好中球は貪食作用による細菌処理、リンパ球は特異的免疫(T細胞、B細胞)、単球はマクロファージへの分化と貪食・抗原提示、好酸球はアレルギー・寄生虫、好塩基球はアレルギー・炎症反応に関与することを理解しておく必要があります。正常な白血球数は成人で約4,000~9,000/μLです。