令和元年(2019年)の国民生活基礎調査において、要介護者等のいる世帯に同居している主な介護者の特徴で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
2019年(令和元年)の国民生活基礎調査のデータでは、同居する主な介護者の年齢構成は「60~69歳」が最も多く、次に「70~79歳」が続きます。これは、いわゆる「老老介護」の実態を示すものであり、高齢の介護者が非常に多いことを表しています。他の選択肢は、同調査の結果と一致しません。
選択肢ごとの解説
- 1. 国民生活基礎調査のデータによると、同居している主な介護者の性別は女性の方が多数を占めています。正しくは:性別を見ると女性の割合が高い。選びやすい理由:一見すると男性介護者も増加傾向にあるように思えるが、依然として女性が多い。混同注意:共働き世帯の増加や男性の育児・介護参加意識の変化から、男性介護者が増えているという印象を持つかもしれない。
- 2. 国民生活基礎調査のデータでは、要介護者等と同居している主な介護者の続柄で最も多いのは「配偶者」です。次に多いのが「子」、その次に「子の配偶者」と続きます。正しくは:続柄では配偶者が最も多い。選びやすい理由:高齢化が進む中で、親の介護を子が担うケースが非常に多いため、子が最も多いと誤解しやすい。混同注意:身近な存在として子が介護の中心になるイメージが強いが、統計上は配偶者が先にくる。
- 3. 正解。2019年(令和元年)の国民生活基礎調査によると、同居している主な介護者の年齢構成は「60~69歳」が最も多く、次いで「70~79歳」となっています。これは、介護者が高齢化している現状を示しています。選びやすい理由:現役世代の40~50代も介護に直面することが多いため、そちらの年齢層が多いと考える人もいるかもしれない。混同注意:介護される側だけでなく、介護する側も高齢であるという「老老介護」の現状が反映された選択肢である。
- 4. 国民生活基礎調査における主な介護者のストレスや悩みの原因で最も多いのは、「自分の時間が取れないこと」ではなく、「家族の病気や介護に終わりが見えないこと」や「精神的、肉体的に負担が大きいこと」などです。正しくは:ストレスの主要な原因は「家族の病気や介護に終わりが見えないこと」である。選びやすい理由:自由時間の欠如は介護者の大きな負担であり、一般的なストレス要因として考えられやすいため、正しい選択肢に見える。混同注意:自由時間の制約は確かに介護者のQOLを低下させるが、精神的・身体的な負担や見通しの立たない状況の方がより根本的なストレス原因として挙げられることが多い。
国試ポイント
国民生活基礎調査の結果から、要介護者のいる世帯の主な介護者の実態(性別、続柄、年齢、ストレス原因など)を正確に理解しているかが問われます。特に、超高齢社会における「老老介護」や「高齢介護者」の現状は重要なポイントです。
混同注意
各選択肢が示す介護者の特徴は、一見するとどれも現実の介護現場で耳にするような内容であるため、最新の統計データを把握していないと誤った選択肢を選んでしまう可能性があります。特に、子の介護が注目されがちですが、配偶者の介護の割合が高い点や、介護者自身の高齢化(60代・70代が多い)は混同しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
この問題で国民生活基礎調査の基本的なデータを理解できたら、次に介護保険制度の現状や、介護者の支援策に関する知識を深めると良いでしょう。
関連知識
国民生活基礎調査、要介護者、高齢者介護、老老介護、介護者の負担、介護保険制度、介護休業制度