扁平上皮があるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第61回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・4番(いずれも正解)
解説
【公式の取扱い】この問題は1つを選ぶ形式ですが、公式の正答表では3・4のいずれも正解とされています。 扁平上皮は、主に機械的な刺激や摩擦に耐える保護機能を持つ部位に多く見られます。結膜や腟は、外部からの刺激を受けやすい部位であり、この機能を果たすために重層扁平上皮で構成されています。胃は単層円柱上皮、気管は多列線毛円柱上皮、尿管は移行上皮が特徴的です。
選択肢ごとの解説
- 1. 胃の内面は主に単層円柱上皮で覆われています。この上皮は粘液を分泌し、胃酸から保護する役割があります。正しくは:胃の内面は単層円柱上皮である。選びやすい理由:消化器系の臓器であるため、他の部位と混同しやすいかもしれません。混同注意:扁平上皮と円柱上皮の形態や機能の違い。
- 2. 気管の内面は、線毛と粘液を分泌する杯細胞を持つ多列線毛円柱上皮で構成されています。これは呼吸器系特有の防御機構です。正しくは:気管の内面は多列線毛円柱上皮である。選びやすい理由:呼吸器系の入り口に位置するため、口腔などとの関連で扁平上皮を連想する可能性も考えられますが、気管固有の上皮構造は異なります。混同注意:食道(重層扁平上皮)と気管(多列線毛円柱上皮)の違い。
- 3. 正解。結膜は重層扁平上皮、または一部は重層円柱上皮で構成されています。摩擦や乾燥に耐える保護機能が求められるため、扁平上皮が存在します。選びやすい理由:目の粘膜という点で、円柱上皮を連想することもありますが、物理的刺激への耐性から扁平上皮が存在します。
- 4. 正解。腟の内壁は、機械的な刺激に対する耐性が非常に高い重層扁平上皮で覆われています。これは摩擦に対する保護機能を持っています。選びやすい理由:生殖器系の臓器であるため、他の部位と混同しやすいかもしれませんが、物理的刺激が多い部位であるため扁平上皮が適しています。
- 5. 尿管の内面は、尿の浸透圧変化や伸展に耐える移行上皮(多層の円柱状細胞と扁平状細胞が混在する特殊な上皮)で構成されています。正しくは:尿管の内面は移行上皮である。選びやすい理由:膀胱などと同じく、尿路系の臓器であるため移行上皮という名称から、扁平上皮も含むという点で迷う可能性があります。しかし、純粋な扁平上皮ではありません。混同注意:移行上皮と重層扁平上皮の違い。
国試ポイント
人体の様々な部位の上皮組織の形態とその機能を正確に理解しているかを問う問題です。特に、保護機能を持つ重層扁平上皮がどこに存在するかがポイントとなります。
混同注意
各臓器の上皮の種類(単層扁平、重層扁平、単層円柱、多列線毛円柱、移行上皮など)が混同されやすいです。特に、消化器系、呼吸器系、泌尿器系、生殖器系の区別が重要です。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、各上皮組織の形態と機能、そしてその分布を問われる可能性が高いです。特に、特殊な上皮(移行上皮、多列線毛円柱上皮)の分布は頻出です。また、組織と機能の関連性についても深く理解しておく必要があります。
関連知識
・単層扁平上皮:肺胞、血管内皮、漿膜など ・単層円柱上皮:胃、小腸、大腸など ・多列線毛円柱上皮:気管、気管支など ・重層扁平上皮:皮膚の表皮、口腔、食道、腟、肛門部、結膜など ・移行上皮:腎盂、尿管、膀胱、尿道の一部など