副腎髄質から分泌されるホルモンはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第57回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
副腎は、外側の副腎皮質と内側の副腎髄質に分けられます。副腎髄質からは、カテコールアミンと呼ばれるホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリン、少量のドーパミン)が分泌されます。これらは交感神経系の活動を増強し、身体のストレス応答に関わります。選択肢の中で、ノルアドレナリンのみが副腎髄質から分泌されるホルモンです。他の選択肢は、腎臓や副腎皮質から分泌されるホルモンです。
選択肢ごとの解説
- 1. レニンは腎臓の傍糸球体装置から分泌される酵素であり、血圧調節に関与します。副腎髄質からは分泌されません。正しくは:レニンは腎臓の傍糸球体装置から分泌されます。選びやすい理由:ホルモン名として馴染みがあり、体液・血圧調節に関わるため、副腎との関連を漠然と連想する可能性。混同注意:副腎皮質ホルモン(特にアルドステロン)が血圧・体液量調節に関わるため、その関連でレニンを誤って選ぶ可能性。
- 2. アンドロゲンは主に性腺(男性では精巣、女性では卵巣)から分泌される性ホルモンであり、副腎皮質からも少量分泌されますが、副腎髄質からは分泌されません。正しくは:アンドロゲンは主に性腺や副腎皮質から分泌されます。選びやすい理由:副腎が性ホルモン(副腎性アンドロゲン)を分泌することを知っている場合、混乱しやすい。混同注意:副腎皮質と副腎髄質の分泌機能の違いを混同する。
- 3. コルチゾールは副腎皮質の束状帯から分泌される糖質コルチコイドであり、ストレス応答や代謝調節に関与します。副腎髄質からは分泌されません。正しくは:コルチゾールは副腎皮質から分泌されます。選びやすい理由:副腎ホルモンとして非常に有名であり、漠然と「副腎」という言葉から連想されやすい。混同注意:副腎皮質と副腎髄質の分泌機能の違いを混同する。
- 4. アルドステロンは副腎皮質の球状帯から分泌される鉱質コルチコイドであり、電解質バランスや血圧調節に関与します。副腎髄質からは分泌されません。正しくは:アルドステロンは副腎皮質から分泌されます。選びやすい理由:副腎ホルモンとして有名であり、体液・血圧調節に関わるため、レニンと同様に副腎との関連を強く連想しやすい。混同注意:副腎皮質と副腎髄質の分泌機能の違いを混同する。
- 5. 正解。ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)は、副腎髄質から分泌されるカテコールアミンの一種で、交感神経系の作用に関与します。緊急時に分泌が増加し、心拍数や血圧を上昇させます。
国試ポイント
副腎の構造(皮質と髄質)と、それぞれから分泌される主要ホルモンを正確に理解しているかを問う基本的な問題。特に、皮質ホルモンと髄質ホルモンを混同しないことが重要。
混同注意
副腎皮質ホルモン(コルチゾール、アルドステロン、アンドロゲン)と副腎髄質ホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリン)。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、各内分泌腺(下垂体、甲状腺、副甲状腺、膵臓、副腎など)の構造と、そこから分泌される主要なホルモンの名称、およびその生理作用について正確に知識があるかを確認する。
関連知識
副腎皮質から分泌されるホルモンとその作用(糖質コルチコイド、鉱質コルチコイド、副腎性アンドロゲン)。レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)。交感神経系と副交感神経系の機能。カテコールアミンの合成経路。