頸動脈小体を支配するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第56回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
頸動脈小体は、血液中の酸素分圧や二酸化炭素分圧、pHの変化を感知する化学受容器であり、その感覚情報は主に舌咽神経(迷走神経も一部関与)によって中枢神経系に伝達されます。特に求心性神経支配としては舌咽神経が主要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 滑車神経は、眼球運動に関わる上斜筋を支配する運動神経であり、頸動脈小体の機能とは関連がありません。正しくは:滑車神経は上斜筋を支配します。選びやすい理由:脳神経の一部であるため、選択肢として紛らわしく感じるかもしれませんが、機能は全く異なります。混同注意:脳神経の各機能、特に運動神経と感覚神経の区別や、その支配部位について混同している可能性があります。
- 2. 三叉神経は、顔面の感覚と咀嚼筋の運動を司る脳神経であり、頸動脈小体の機能とは関係がありません。正しくは:三叉神経は顔面の感覚と咀嚼筋の運動を司ります。選びやすい理由:大きな脳神経の一つであり、さまざまな機能を持つため、正解のように思えるかもしれません。混同注意:顔面の感覚や咀嚼以外の特定の器官の神経支配について誤解している可能性があります。
- 3. 顔面神経は、顔面の表情筋の運動、舌の前2/3の味覚、涙腺・唾液腺の分泌などを司り、頸動脈小体とは直接的な関連がありません。正しくは:顔面神経は表情筋の運動や味覚、腺分泌などを司ります。選びやすい理由:味覚に関わるため、化学受容器である頸動脈小体と関連があるように錯覚するかもしれません。混同注意:味覚と化学受容器の機能を混同している可能性があります。
- 4. 正解。舌咽神経(第IX脳神経)は、頸動脈小体および頸動脈洞からの圧受容器・化学受容器の情報を中枢神経系に伝達する主要な求心性神経です。これにより血圧や血液ガスの調節に寄与します。選びやすい理由:他の脳神経との機能の区別が曖昧な場合、自信を持って選べない可能性があります。混同注意:舌咽神経と迷走神経(頸動脈洞への関与)との関連性や、他の脳神経の機能と混同することがあります。
- 5. 副神経は、胸鎖乳突筋と僧帽筋の運動を支配する脳神経であり、頸動脈小体の機能には関与しません。正しくは:副神経は胸鎖乳突筋と僧帽筋の運動を支配します。選びやすい理由:頸部に近い筋肉を支配するため、頸部の構造物である頸動脈小体と関連があるように思わせるかもしれません。混同注意:特定の脳神経の支配筋や、局所的な位置関係だけで機能を判断してしまうと誤りにつながります。
国試ポイント
脳神経の各機能、特に感覚器や反射弓に関わる求心性神経支配に関する知識が問われています。頸動脈小体は呼吸循環調節の重要な部位であり、その神経支配は基礎医学で頻出です。
混同注意
舌咽神経と迷走神経の区別(頸動脈小体・洞への支配)、および他の脳神経の機能(特に顔面神経の味覚や三叉神経の感覚)と混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後この論点が出題された場合、頸動脈小体だけでなく、頸動脈洞や大動脈小体・弓の神経支配、あるいは各脳神経の個別の主要な機能が問われる可能性があります。
関連知識
頸動脈洞反射、動脈圧受容器反射、化学受容器反射。第IX脳神経(舌咽神経)と第X脳神経(迷走神経)の具体的な支配領域と機能。呼吸・循環調節機構。