健常成人の脳波で、安静閉眼時の基礎律動はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第61回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
健常成人の安静閉眼時には、主に後頭部から8〜13Hzの規則的なα波が出現します。これは視覚入力が遮断され、覚醒水準が安定している状態の皮質活動を反映しており、脳波の基礎律動として最も特徴的です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。健常成人の安静閉眼時の脳波の基礎律動はα波であり、特に後頭部に顕著に出現する。これは視覚入力が遮断され、リラックスした覚醒状態を示す。選びやすい理由:正しい知識であるため。混同注意:β波(開眼時覚醒状態)
- 2. β波は13Hz以上の速い周波数帯で、開眼覚醒時や精神活動時、または不安・緊張時に前頭部に優位に出現する。安静閉眼時の基礎律動ではない。正しくは:開眼覚醒時または精神活動時の律動選びやすい理由:覚醒時の脳波であるため、α波と混同しやすい。混同注意:α波(安静閉眼時)
- 3. γ波は30Hz以上の非常に速い周波数帯で、注意や集中、高度な情報処理、統合的な認知活動に関連するとされている。安静閉眼時の基礎律動ではない。正しくは:高度な情報処理時の律動選びやすい理由:脳活動と関連する波であるため。混同注意:他の覚醒時の脳波
- 4. δ波は0.5-4Hzの最も遅い周波数帯で、徐波睡眠(深睡眠)時に出現する。覚醒時には通常出現せず、成人の覚醒時に出現する場合は脳機能障害を示唆する。正しくは:深睡眠時の律動選びやすい理由:睡眠時に出現する脳波として知られるため。混同注意:θ波(浅睡眠時、小児の安静時)
- 5. θ波は4-8Hzの周波数帯で、レム睡眠や入眠時などの浅い睡眠段階、あるいは小児の安静時に出現する。成人の安静閉眼時の基礎律動ではない。正しくは:浅睡眠時または小児の安静時の律動選びやすい理由:睡眠時に出現する脳波として知られるため。混同注意:δ波(深睡眠時)
国試ポイント
脳波の各周波数帯と、それが現れる生理的状態(特に安静閉眼時、覚醒時、睡眠時、異常時)を関連付けて覚える。
混同注意
α波とβ波は覚醒時の律動として混同しやすいが、閉眼安静時がα波、開眼時・精神活動時がβ波と明確に区別する。
次に同じ論点が出たら
「健常成人」「安静閉眼時」「基礎律動」というキーワードから、α波以外の選択肢を除外できるか。
関連知識
脳波の周波数帯:δ波(0.5-4Hz、深睡眠、病的なら意識障害)、θ波(4-8Hz、浅睡眠、小児の安静時)、α波(8-13Hz、安静閉眼時)、β波(13Hz以上、開眼時、精神活動時)、γ波(30Hz以上、高度な情報処理)。