感覚受容器でないのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第61回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
Golgi装置(ゴルジ体)は、細胞内小器官であり、タンパク質の輸送や修飾、分泌を担う重要な役割がありますが、感覚を感知する受容器ではありません。他の選択肢はすべて、固有受容感覚や皮膚感覚など、何らかの感覚を感知する受容器として機能します。特に「Golgi装置」と「Golgi腱器官」の名称の類似性がこの問題のひっかけポイントです。
選択肢ごとの解説
- 1. 筋紡錘は、筋肉の長さとその変化を感知する固有受容器であり、感覚受容器の一つです。伸張反射に関与します。正しくは:筋紡錘は感覚受容器の一つです。選びやすい理由:感覚器の名前としては馴染みがあるため、誤って選択肢から外してしまう可能性があります。混同注意:他の受容器との区別が曖昧だと誤解を招くことがあります。
- 2. 正解。Golgi装置(ゴルジ装置、ゴルジ体)は細胞内小器官の一つで、タンパク質の修飾、濃縮、輸送、分泌に関与するものです。感覚受容器ではありません。正しくは:Golgi装置は細胞内小器官であり、感覚受容器ではありません。選びやすい理由:「Golgi」という名前から、Golgi腱器官(ゴルジけんきかん)と混同しやすく、その結果感覚受容器と誤解する可能性があります。名前が似ているため、知識が曖昧な学生は選びやすいでしょう。混同注意:Golgi腱器官(Golgi tendon organ)と混同されやすいです。Golgi腱器官は腱の張力を感知する固有受容器ですが、Golgi装置は細胞小器官です。
- 3. Pacini小体(パチーニ小体)は、皮膚や結合組織に広く分布する受容器で、振動覚や圧覚を感知する感覚受容器(機械受容器)です。正しくは:Pacini小体は感覚受容器の一つです。選びやすい理由:他の受容器と並んで提示されると、その役割を知らない場合、除外候補として考えてしまうかもしれません。混同注意:Meissner小体やRuffini終末など、他の皮膚感覚受容器との区別が曖昧だと混乱しやすいです。
- 4. Ruffini終末(ルフィニ終末)は、皮膚の真皮や関節包などに存在する受容器で、持続的な圧覚や皮膚の伸張、関節の動き(関節位置覚)を感知する感覚受容器(機械受容器、固有受容器)です。正しくは:Ruffini終末は感覚受容器の一つです。選びやすい理由:あまり聞きなれない名前だと、感覚受容器ではないと誤解しやすいかもしれません。混同注意:Pacini小体やMeissner小体など、他の皮膚感覚受容器との機能や分布の区別が曖昧だと混乱しやすいです。
- 5. Meissner小体(マイスナー小体)は、主に皮膚の無毛部に存在する受容器で、触覚、特に軽い接触や動きの速い刺激(弁別触覚)を感知する感覚受容器(機械受容器)です。正しくは:Meissner小体は感覚受容器の一つです。選びやすい理由:特定の部位に偏って存在するため、広く知られていない場合、感覚受容器ではないと誤解する可能性があります。混同注意:Pacini小体やRuffini終末など、他の皮膚感覚受容器との機能や分布の区別が曖昧だと混乱しやすいです。
国試ポイント
この問題は、感覚器の名称と、細胞内小器官の名称を混同させることを意図したものです。学生が名称の類似性によって誤解しないか、基本的な解剖生理学の知識を正確に理解しているかを問うています。特に、Golgi腱器官とGolgi装置の区別は重要です。
混同注意
Golgi装置とGolgi腱器官(Golgi tendon organ)が非常に混同されやすいです。前者は細胞内小器官、後者は筋肉の張力を感知する固有受容器です。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、他の細胞内小器官(例:ミトコンドリア、リソソーム)と感覚受容器を比較する問題や、名称が似ているが機能が全く異なる構造(例:Pacinian corpuscleとPacini's glandがあればだが、一般的ではない)を問う問題が出される可能性があります。また、個々の感覚受容器が感知する具体的な刺激の種類や、その分布部位を問う問題も考えられます。
関連知識
感覚受容器の種類(機械受容器、化学受容器、温度受容器、侵害受容器、光受容器など)、固有受容器(筋紡錘、Golgi腱器官、関節受容器)、皮膚感覚受容器(Meissner小体、Pacini小体、Ruffini終末、Merkel触盤、自由神経終末)、細胞内小器官の機能。