骨で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第58回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
骨膜は、関節面を除いた骨の外表面を覆う結合組織で、骨の成長や修復に不可欠な役割を担っています。皮質骨(緻密骨)の大部分は骨膜によって保護され、栄養供給を受けています。
選択肢ごとの解説
- 1. 髄腔は主に長骨の骨幹部に存在する空間で、短骨には一般的に髄腔はありません。短骨は緻密骨と海綿骨で構成されています。正しくは:短骨の内部には髄腔は存在しません。選びやすい理由:骨には髄腔があるという知識から、全ての骨に当てはまるように感じやすいかもしれません。混同注意:長骨と短骨の構造の違いについて混同している可能性があります。
- 2. 黄色骨髄は主に脂肪組織で構成されており、通常の状況下では造血機能は持ちません。造血機能を持つのは赤色骨髄です。正しくは:赤色骨髄が造血機能を担います。選びやすい理由:骨髄という言葉から、漠然と造血機能と結びつけてしまう可能性があります。混同注意:赤色骨髄と黄色骨髄の機能の違いを混同している可能性があります。
- 3. ハバース管(Havers管)は、緻密骨(皮質骨)の骨単位である骨組織円柱(オステオン)の中心に存在する微細な管です。海綿骨にはハバース管はなく、骨梁が網目状に配置されています。正しくは:緻密骨(皮質骨)にはハバース管がみられます。選びやすい理由:骨の内部構造としてハバース管の知識はあるが、それがどの種類の骨に存在するかの区別があいまいだと選びやすいかもしれません。混同注意:緻密骨(皮質骨)と海綿骨の微細構造の違いについて混同している可能性があります。
- 4. 骨芽細胞は骨の形成(新しい骨組織の生産)に関与します。骨の吸収に関与するのは破骨細胞です。正しくは:破骨細胞は骨の吸収プロセスに関与します。選びやすい理由:骨細胞の一種であるため、骨の代謝に関わることは正しいですが、その具体的な役割を間違えてしまう可能性があります。混同注意:骨芽細胞と破骨細胞の役割を混同している可能性があります。
- 5. 正解。骨膜は、骨の表面を覆う結合組織の膜であり、骨の成長、修復、栄養供給に重要な役割を果たします。関節面を除いて、全ての皮質骨の外面は骨膜で覆われています。
国試ポイント
骨の基本的な構造とその構成要素の機能に関する知識が問われています。特に、各細胞の役割、骨髄の種類と機能、骨の微細構造(緻密骨と海綿骨の違い)を正確に理解しているかが試されます。
混同注意
骨芽細胞と破骨細胞の機能、赤色骨髄と黄色骨髄の機能、緻密骨と海綿骨の微細構造、長骨と短骨の構造的な特徴など、基本的な骨の知識が多岐にわたって混同されやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、各選択肢のキーワード(短骨、髄腔、黄色骨髄、造血機能、海綿骨、ハバース管、骨芽細胞、骨吸収、皮質骨、骨膜)とそれらが指す概念や機能を正確に理解し、正しい組み合わせを見極める能力が問われるでしょう。また、特定の疾患や年齢による骨の変化と関連付けて出題される可能性もあります。
関連知識
骨組織の種類(緻密骨、海綿骨)、骨細胞の種類と機能(骨芽細胞、骨細胞、破骨細胞)、骨髄の種類と機能(赤色骨髄、黄色骨髄)、骨膜、ハバース管、フォルクマン管、骨の成長とリモデリングのメカニズム。