膝関節半月板について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第52回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
外側半月板は外側側副靱帯に直接付着せず、この分離がその高い可動性をもたらしています。対照的に、内側半月板は内側側副靱帯と強固に結合しているため、可動性が低く損傷しやすい特性があります。この違いは、半月板の解剖学的構造と機能的役割を理解する上で重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 半月板は外側(関節包付着部)が厚く、内側(関節腔側)が薄い楔形をしています。正しくは:半月板の外側部分は、内側部分と比較して厚みが厚い。選びやすい理由:なんとなく「外側」と聞くと薄いイメージを持つかもしれませんが、機能的に外側が厚くなっています。混同注意:半月板全体の形状や、中央部の薄さと勘違いしやすいです。
- 2. 正解。外側半月板と外側側副靱帯(LCL)の間には滑液包が存在し、直接的な付着はありません。これにより外側半月板は内側半月板よりも可動性が高いです。選びやすい理由:内側半月板が内側側副靱帯に付着しているため、対比として外側半月板も外側側副靱帯に付着すると誤解しやすいです。
- 3. 半月板は、大腿骨と脛骨の間の適合性を高めます。膝蓋骨は膝蓋大腿関節を形成しており、半月板とは直接関係ありません。正しくは:大腿骨と脛骨の適合性を向上させる。選びやすい理由:関節の適合性を高める機能は正しいですが、対象となる骨の組み合わせを間違えやすいです。混同注意:半月板が膝関節全体の安定性に関与するため、膝蓋骨との関係も深く関わると誤解しやすいです。
- 4. 内側半月板はC字型で大きく、外側半月板はO字型に近い形状で内側半月板より小さいです。正しくは:内側半月板は外側半月板よりも大きい。選びやすい理由:「内側」という言葉から小さい印象を受けるかもしれませんが、実際には大きいです。混同注意:形状や可動性の違いと、大きさを混同しやすいです。
- 5. 膝関節伸展時には、半月板は前方へ移動します。特に外側半月板は大腿四頭筋、内側半月板は半膜様筋の付着を通じて動きに関与します。正しくは:膝関節伸展時には前方へ移動する。選びやすい理由:屈曲時に半月板が後方へ移動するため、その反対の動きと誤解しやすいです。混同注意:膝関節の屈曲・伸展に伴う半月板の動きを混同しやすいです。屈曲時は後方、伸展時は前方へ移動します。
国試ポイント
半月板の解剖学的特徴(形状、大きさ、付着、可動性)と機能的役割について、正確な知識が問われています。特に、内側と外側の半月板の違いや、関連する靭帯との関係性を詳細に理解しているかが重要です。
混同注意
内側半月板と外側半月板のそれぞれの特徴(形状、大きさ、可動性、靭帯との付着関係)が混同されやすいです。また、半月板の移動方向(屈曲時と伸展時)も誤解しやすい点です。
次に同じ論点が出たら
今後、半月板の損傷に関する問題が出題された場合、内側と外側のどちらが損傷しやすいか、またその理由が問われる可能性があります。それぞれの半月板に付着する筋(半膜様筋、大腿四頭筋、膝窩筋など)が半月板の動きにどのように関与しているかも確認しておきましょう。
関連知識
膝関節の安定機構(靭帯、関節包、周囲筋)、半月板損傷の種類とそのメカニズム、半月板の機能(荷重分散、衝撃吸収、適合性向上)。