閉鎖神経で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第58回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
閉鎖神経は腰神経叢(L2-L4)から分岐し、閉鎖管を通って大腿内側に走行します。主な機能は、大腿内転筋群(長内転筋、短内転筋、大内転筋、恥骨筋、薄筋)の運動支配と、大腿内側の皮膚感覚支配です。選択肢5の薄筋は閉鎖神経の支配を受ける主要な筋肉であり、正しい記述です。
選択肢ごとの解説
- 1. 閉鎖神経は腰仙骨神経叢のうち、主に腰神経叢(L2-L4)から分岐します。仙髄神経根(S1)は主に仙骨神経叢に関与します。正しくは:閉鎖神経は、主に第2~第4腰髄神経根(L2-L4)からの神経線維を含んでいます。選びやすい理由:神経根の支配領域は広範であり、一部重複もあるため、誤って仙髄神経根を含むと考えてしまう可能性があります。混同注意:他の神経(例:坐骨神経)の神経根支配と混同しやすいです。
- 2. 大腿外側の表在感覚は、主に外側大腿皮神経(腰神経叢から分岐)が支配します。閉鎖神経は、主に大腿内側の皮膚感覚(内側大腿皮枝)を支配します。正しくは:閉鎖神経は、大腿部の内側領域の表在感覚を司ります。選びやすい理由:大腿部の広範囲な感覚支配について曖昧な知識だと、外側も閉鎖神経の支配と考えてしまうことがあります。混同注意:外側大腿皮神経や大腿神経の感覚支配領域と混同しやすいです。
- 3. 閉鎖神経は、腰神経叢(L2-L4)から派生する主要な神経です。仙骨神経叢からは、坐骨神経などが派生します。正しくは:閉鎖神経は、腰神経叢から派生します。選びやすい理由:腰神経叢と仙骨神経叢は隣接しており、混同しやすいため、誤って仙骨神経叢から派生すると考えてしまうことがあります。混同注意:腰神経叢と仙骨神経叢のそれぞれの主要な神経と混同しやすいです。
- 4. 閉鎖神経は、閉鎖孔(閉鎖管)を通って骨盤を出入りします。坐骨大孔は坐骨神経や上・下臀神経などが通過する部位です。正しくは:閉鎖神経は、閉鎖管(閉鎖孔)を経由して骨盤を出入りします。選びやすい理由:骨盤内の神経が通過する孔が複数あり、混同しやすいため、坐骨大孔を通過すると誤解することがあります。混同注意:坐骨大孔を通過する坐骨神経や梨状筋、上・下臀神経などと混同しやすいです。
- 5. 正解。閉鎖神経は、大腿の内転筋群(長内転筋、短内転筋、大内転筋の一部、恥骨筋の一部、そして薄筋)を運動支配しています。薄筋は股関節の内転と膝関節の屈曲に関与する筋肉であり、閉鎖神経の主要な支配筋の一つです。
国試ポイント
この問題は、閉鎖神経の解剖学的走行、神経根支配、感覚支配領域、運動支配筋に関する基本的な知識を問うものです。特に、主要な神経の支配筋や通過部位は頻出ポイントです。
混同注意
腰神経叢と仙骨神経叢からの分岐、大腿の異なる領域を支配する神経(大腿神経、外側大腿皮神経など)の感覚・運動支配、および骨盤内の孔の名称と通過神経。
次に同じ論点が出たら
次回、同じ論点が出た場合、閉鎖神経以外の主要な神経(例:大腿神経、坐骨神経、総腓骨神経、脛骨神経、橈骨神経、尺骨神経、正中神経など)について、同様に「神経根支配」「感覚支配領域」「運動支配筋」「走行経路(通過する孔など)」が正確に理解できているかを確認する必要があります。
関連知識
閉鎖神経の損傷による症状(内転筋力低下、大腿内側感覚障害)、閉鎖神経ブロックの適応、他の大腿部の主要神経(大腿神経、坐骨神経)との比較。