てんかんについて正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・4番
解説
欠神発作は過換気で誘発されやすく、診断に用いられることがあります。また、複雑部分発作は意識障害を伴い自動症などの症状が見られ、側頭葉てんかん患者に多く発現します。
選択肢ごとの解説
- 1. 単純部分発作の大きな特徴は意識が保たれることです。意識障害を伴うのは複雑部分発作です。正しくは:単純部分発作では意識は保たれます。選びやすい理由:てんかん発作=意識障害という一般的なイメージから、部分発作でも意識障害があると誤解しやすいです。混同注意:複雑部分発作と混同しやすいです。
- 2. 正解。欠神発作は、脳波上3Hz棘徐波複合の出現を特徴とし、過換気によって誘発されやすいことが知られています。これは診断検査の一つとしても利用されます。正しくは:正しい記述です。選びやすい理由:正しい記述です。混同注意:他のてんかん発作の誘発因子(例:光刺激、睡眠不足)と混同することがあるかもしれません。
- 3. 特発性てんかんは、画像検査などで脳の器質的な異常が認められないてんかんです。遺伝的要因が関与していると考えられています。正しくは:特発性てんかんは、脳の器質的病変が特定できません。選びやすい理由:てんかんの多くが何らかの脳の異常によって引き起こされるため、特発性という言葉の意味を誤解しやすいです。混同注意:症候性てんかんと混同しやすいです。症候性てんかんは脳腫瘍や脳炎などの器質的病変が原因となります。
- 4. 正解。複雑部分発作は、発作中に意識障害を伴い、自動症などの症状が見られることが特徴です。最も一般的なてんかんの一つである側頭葉てんかんで特に多く見られます。正しくは:正しい記述です。選びやすい理由:正しい記述です。混同注意:前頭葉てんかんなどで見られる発作症状(例:夜間発作、異常な姿勢)と混同することがあるかもしれません。
- 5. 全般発作は、発作の開始時から両側の大脳半球全体にわたっててんかん放電が起こることが特徴です。片側から始まるのは部分発作(焦点性発作)です。正しくは:全般発作は、発作開始時からてんかん放電が大脳半球の両側にわたり起こります。選びやすい理由:てんかん発作の種類が多いことから、全般発作の定義を曖昧に捉えやすいです。混同注意:部分発作(焦点性発作)と混同しやすいです。
国試ポイント
てんかんの分類(部分発作・全般発作)とその特徴、主要な発作型(単純部分、複雑部分、欠神など)の症状、そして主要なてんかん症候群(特発性、症候性など)の概念について正確な知識が問われます。特に、発作型と意識障害の有無、誘発因子、発症起点(大脳半球の片側か両側か)の区別が重要です。
混同注意
てんかんの分類(部分発作 vs 全般発作、特発性 vs 症候性)と、それぞれの具体的な発作型(単純部分発作、複雑部分発作、欠神発作など)の臨床的特徴が非常に混同しやすいです。特に「意識障害の有無」は重要な鑑別点となります。
次に同じ論点が出たら
てんかんに関する問題が出た場合、まず発作の種類が「部分発作」か「全般発作」かを判断し、次に「意識障害の有無」や「誘発因子」「発症起点」といった具体的な症状や特徴を確認することで、適切な選択肢を選びやすくなります。また、特発性か症候性かという原因に関する分類も重要です。
関連知識
てんかんの病態生理、脳波所見、診断基準、治療薬、理学療法における注意点など。小児てんかんと成人てんかんの違い。てんかん重積状態。