感染症で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
レジオネラ菌は、冷却塔(クーリングタワー)や加湿器、循環式浴槽などの人工的な水環境に生息し、これらから発生するエアロゾルを吸入することでレジオネラ症を引き起こします。空調設備(特に冷却塔)はレジオネラ症の代表的な感染源の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. 疥癬は主にヒトからヒトへの直接接触によって感染し、原因はヒゼンダニです。ネズミは通常、疥癬の媒介動物ではありません。正しくは:疥癬はヒトからヒトへの接触、または寝具などを介して感染します。選びやすい理由:感染症の媒介動物に関する知識が曖昧だと選びやすいかもしれません。混同注意:他の媒介動物を介する感染症と混同している可能性があります。
- 2. 帯状疱疹の原因ウイルスは水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)であり、これは水痘(水ぼうそう)と同じウイルスが再活性化したものです。麻疹の原因ウイルスは麻疹ウイルスであり、VZVとは異なります。正しくは:帯状疱疹は水痘と同じウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因で発症します。選びやすい理由:子どもの頃にかかる発疹性の病気と混同しやすいかもしれません。混同注意:水痘(水ぼうそう)と麻疹の病原体が混同されている可能性があります。
- 3. ボツリヌス菌による食中毒は、食品中でボツリヌス菌が増殖し産生された毒素を摂取することによって起こる「毒素型」食中毒です。菌そのものが体内で増殖して発症する感染型ではありません。正しくは:ボツリヌス菌による食中毒は、菌が産生した毒素を摂取することによる毒素型食中毒です。選びやすい理由:食中毒には感染型と毒素型があるため、どちらかに当てはめようとして誤りやすいです。混同注意:サルモネラ菌や腸管出血性大腸菌などの感染型食中毒と混同されている可能性があります。
- 4. ポリオウイルスは主に糞口感染によって広がります。ウイルスに汚染された食べ物や水を摂取することで感染します。血液を介した感染は一般的ではありません。正しくは:ポリオは主に汚染された飲食物を介した糞口感染によって広がります。選びやすい理由:血液感染する感染症も多いため、判断に迷いやすいです。混同注意:B型肝炎やC型肝炎、HIVなどの血液媒介性感染症と混同されている可能性があります。
- 5. 正解。レジオネラ菌は、冷却塔(クーリングタワー)や加湿器、温泉・銭湯の浴槽など、空調設備や水回りで発生するエアロゾル(微細な水滴)を吸入することで感染します。空調設備の不適切な管理が感染リスクを高めます。正しくは:この選択肢は正しい記述です。選びやすい理由:正しい知識があれば迷うことは少ないでしょう。混同注意:特定の感染症と感染源の組み合わせに関する知識が問われています。
国試ポイント
各感染症の病原体、感染経路、感染源に関する基本的な知識を正確に理解しているかが問われる問題です。特に、典型的な感染経路や特定の感染源を持つ感染症に注意が必要です。
混同注意
各選択肢が異なる感染症について言及しており、それぞれの詳細な知識が問われます。特に、類似する病態や原因の感染症(例:水痘と麻疹、感染型食中毒と毒素型食中毒)との区別が重要です。
次に同じ論点が出たら
今後も、特定の感染症の『病原体』『感染経路』『感染源』『診断法』『治療法』『予防法』のいずれか、またはそれらの組み合わせに関する知識が問われる可能性が高いです。特に、公衆衛生上重要な感染症や、理学療法士が関わる可能性のある環境で発生する感染症に注目しましょう。
関連知識
サルモネラ菌食中毒(感染型)、黄色ブドウ球菌食中毒(毒素型)、ノロウイルス(糞口感染)、麻疹(飛沫・空気感染)、水痘(空気・飛沫・接触感染)、B型肝炎(血液・体液感染)、結核(空気感染)。