反射と脳神経の組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第53回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
対光反射は、網膜に入った光刺激が視神経を通じて中脳に伝わり、その情報を受けて動眼神経が瞳孔括約筋を収縮させることで瞳孔を縮小させる反射です。動眼神経は瞳孔の収縮運動を直接支配する遠心路として適切に組合せられています。
選択肢ごとの解説
- 1. 角膜反射の求心路は三叉神経(眼神経)です。視神経は光刺激の受容に関与しますが、角膜への接触刺激による反射には直接関与しません。正しくは:角膜反射の求心路は三叉神経(眼神経)です。遠心路は顔面神経で、眼輪筋の収縮を引き起こします。選びやすい理由:「角膜」と「視神経」という組み合わせが視覚に関わるため、反射の一種として連想しやすい。混同注意:視覚器の解剖学的位置関係や、視覚関連の反射(例:対光反射)と混同しやすい。
- 2. 正解。対光反射は、光刺激が網膜に当たり、視神経を介して中脳に伝わり、動眼神経(遠心路)が瞳孔括約筋を収縮させることで瞳孔が縮小する反射です。動眼神経は瞳孔の縮小を直接支配する遠心路です。選びやすい理由:正しい知識に基づく選択肢であり、特に迷う点はありません。
- 3. 前庭動眼反射は、頭部の動きに合わせて眼球を安定させる反射です。その経路には前庭神経(平衡覚)と動眼神経、滑車神経、外転神経(眼球運動)が関与しますが、三叉神経は関与しません。正しくは:前庭動眼反射には、前庭神経(求心路)と動眼神経、滑車神経、外転神経(遠心路)が関与します。選びやすい理由:三叉神経が顔面部に広く分布するため、漠然と「頭部の反射」と結びつけてしまいやすい。混同注意:眼球運動に関わる他の脳神経や、三叉神経が支配する顔面の他の反射(例:下顎反射、角膜反射)と混同しやすい。
- 4. 下顎反射(咬筋反射)は、下顎を叩くと咬筋が収縮する反射で、その求心路・遠心路ともに三叉神経が関与します。顔面神経は表情筋などを支配しますが、下顎反射には関与しません。正しくは:下顎反射には、求心路・遠心路ともに三叉神経(下顎神経)が関与します。選びやすい理由:「下顎」という部位と「顔面神経」という名称が連想されやすいため。混同注意:顔面神経が関与する他の反射(例:角膜反射の遠心路、アブミ骨筋反射)や、三叉神経が関与する他の反射と混同しやすい。
- 5. 咽頭反射は、咽頭後壁を刺激すると嘔吐や嚥下運動が誘発される反射で、求心路は舌咽神経、遠心路は舌咽神経と迷走神経が主に担います。副神経は主に胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配し、咽頭反射には直接関与しません。正しくは:咽頭反射の求心路は舌咽神経、遠心路は舌咽神経と迷走神経が主要な役割を担います。選びやすい理由:咽頭周辺の筋肉を支配する脳神経として、副神経が挙げられることがあり、反射と結びつけてしまいやすい。混同注意:舌咽神経や迷走神経が関与する他の咽頭・嚥下関連の反射や、副神経が関与する運動(肩の挙上など)と混同しやすい。
国試ポイント
脳神経が関与する各種反射について、その求心路と遠心路を正確に理解しているかが問われる問題です。特に、反射ごとに主要な脳神経を覚えるだけでなく、具体的な経路をイメージできるかが重要になります。
混同注意
角膜反射(三叉神経・顔面神経)、対光反射(視神経・動眼神経)、前庭動眼反射(前庭神経・動眼神経・滑車神経・外転神経)、下顎反射(三叉神経)、咽頭反射(舌咽神経・迷走神経)など、多数の反射と関与脳神経の組み合わせが混同しやすいポイントです。求心路と遠心路の役割を明確に区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、単一の脳神経だけでなく、求心路と遠心路の両方で関与する脳神経を問う問題や、特定の反射における各脳神経の役割をより具体的に問う問題が予想されます。また、反射の異常と関連する脳神経障害の診断についても問われる可能性があります。
関連知識
反射弓の構成要素(受容器、求心性神経、中枢、遠心性神経、効果器)。脳神経の機能(感覚、運動、副交感性)。各反射の意義(例:対光反射は瞳孔調節、角膜反射は眼球保護)。