国際疾病分類はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第60回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
国際疾病分類はICD(International Classification of Diseases)であり、疾病、障害、外傷、死因などを体系的に分類するために世界保健機関(WHO)が定めています。その他の選択肢は、国際生活機能分類(ICFとその派生形)、国際保健介入分類(ICHI)、およびICFの前身である国際障害分類(ICIDH)であり、いずれも疾病そのものを分類するものではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。ICD(International Classification of Diseases)は、世界保健機関(WHO)が作成した国際疾病分類であり、疾病や外傷、死因などをコード化するための標準的な分類です。
- 2. ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health)は、国際生活機能分類であり、健康状態に関する構成要素(心身機能・身体構造、活動、参加)と背景因子(環境因子、個人因子)を分類するものです。疾病そのものを分類するものではありません。正しくは:ICFは国際生活機能分類であり、機能障害や活動制限、参加制約を記述するために使用されます。選びやすい理由:ICFもWHOが作成した国際的な分類体系であるため、混同しやすいです。混同注意:ICD(疾病分類)とICF(生活機能分類)
- 3. ICF-CY(International Classification of Functioning, Disability and Health - Children and Youth Version)は、ICFの子どもと若者版です。これも生活機能分類であり、疾病分類ではありません。正しくは:ICF-CYは子どもと若者向けの国際生活機能分類であり、彼らの発達段階に応じた機能や障害を記述するために使用されます。選びやすい理由:ICFの派生形であるため、ICFと同じ理由で混同しやすいです。混同注意:ICFと同様にICD(疾病分類)と混同しやすいです。
- 4. ICHI(International Classification of Health Interventions)は、国際保健介入分類であり、医療処置やリハビリテーション介入など、健康に関する介入を分類するものです。疾病そのものを分類するものではありません。正しくは:ICHIは国際保健介入分類であり、保健医療サービスの介入内容を分類するために使用されます。選びやすい理由:これもWHOが作成している国際的な分類であり、頭文字が似ているため選びやすいかもしれません。混同注意:ICD(疾病分類)とは異なり、介入の分類です。
- 5. ICIDH(International Classification of Impairments, Disabilities, and Handicaps)は、国際障害分類であり、ICFの前身にあたる分類です。これも疾病そのものを分類するものではなく、疾病の結果生じる障害の状態を分類するものでした。正しくは:ICIDHは国際障害分類であり、ICFに置き換わる前の障害に関する分類体系でした。選びやすい理由:「障害分類」という名称から、疾病と関連が深いように感じられ、疾病分類と誤解されやすいです。混同注意:ICF(現在の生活機能分類)とその前身であるICIDH、そしてICD(疾病分類)
国試ポイント
理学療法士国家試験では、国際疾病分類(ICD)と国際生活機能分類(ICF)の基本的な概念と違いが頻繁に問われます。それぞれの略語と正式名称、そしてその分類の目的を正確に理解しているかが重要です。特にICDが『疾病そのもの』を分類するのに対し、ICFが『疾病の結果生じる生活機能』を分類する点に注意が必要です。ICFの派生形や前身、関連する分類体系についても知識が求められることがあります。
混同注意
ICDとICFは最も混同しやすい分類体系です。どちらもWHOが策定した国際的な分類であるため、略語の類似性から混同が生じやすいです。ICDは『What is the health condition? (健康状態は何か?)』に焦点を当て、ICFは『What is the person's level of functioning? (その人の機能レベルはどうか?)』に焦点を当てる、という違いを明確に理解することが重要です。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、ICDとICFの分類目的の違いだけでなく、それぞれの分類が具体的にどのような項目を含んでいるか、またそれぞれの分類が医療・福祉分野でどのように活用されているか、といった応用的な知識も問われる可能性があります。また、ICDの版(例:ICD-10、ICD-11)に関する知識や、ICFの構成要素(心身機能・身体構造、活動、参加、環境因子、個人因子)についても確認しておく必要があります。
関連知識
ICDは、疫学調査、健康管理、医療統計、診療報酬の算定など、多岐にわたる分野で活用されています。最新版はICD-11です。ICFは、障害者のリハビリテーション計画、福祉サービス、社会参加支援などにおいて、個人の機能状況を多角的に評価・記述するために用いられます。