病気の解説

エボラウイルス病

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緊急性の高い症状

エボラの流行地域に行ったあとで次のような症状が出たときは、自分の判断で病院や診療所に行かず、まず保健所(入国時に検疫所から指示を受けている場合はその窓口)に電話で連絡し、指示に従ってください(北九州市)(検疫所FORTH)。

  • 発熱
  • 頭痛、筋肉の痛み、強いだるさ、のどの痛み
  • 吐き気・嘔吐、下痢
  • 原因のわからない出血(血を吐く、便に血が混じるなど)

流行地域から戻ったあとは、一定期間、自分の体調に注意し、症状が出たらすぐに相談することが勧められています(CDC)。

出典:北九州市「エボラ出血熱について」、厚生労働省検疫所FORTH「エボラ出血熱」、CDC「About Ebola Disease」

当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。

受診の目安

  • 流行地域に渡航・滞在したことがあり、帰国後に発熱などの体調の変化があるとき:医療機関へ直接行かず、まず保健所へ電話で相談します(北九州市)。
  • 入国時に検疫所から健康状態の報告などを求められている場合は、その指示に従います。
  • 現地で患者さんの体液、患者さんの遺体、野生動物やその生肉に触れた心当たりがある場合も、症状の有無にかかわらず保健所や検疫所に相談しておくと安心です。

発熱や頭痛、下痢は多くの感染症で起こる症状で、症状だけでエボラかどうかを判断することはできません。診断は血液などからウイルスを調べる検査で行われます(検疫所FORTH)。渡航歴を必ず伝えてください。

基本

エボラウイルス病とは

エボラウイルス病は、エボラウイルスの仲間による重い感染症で、日本では「エボラ出血熱」とも呼ばれます。主にアフリカのサハラ砂漠より南の地域で発生しています(CDC)。中央アフリカのコンゴ民主共和国やウガンダ、西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネなどで流行が起きてきました(検疫所FORTH)。治療をしないと命にかかわることのある病気です(CDC)。

主な症状

ウイルスに触れてから症状が出るまでは2〜21日とされ、多くは1週間から10日前後で発症します(検疫所FORTH)(CDC)。

  • はじめのころ:急な発熱、頭痛、筋肉の痛み、だるさ、のどの痛みなど(北九州市)(CDC)。
  • 進んだとき:嘔吐、下痢、発疹、胸の痛み、原因のわからない出血がみられることがあります。意識の状態が悪くなることもあります(検疫所FORTH)(北九州市)。

回復したあとに、関節の痛みや、見え方・聞こえ方の障害が残ることがあるとされます(検疫所FORTH)。

原因・うつり方

  • 主に、症状のある患者さんの血液・吐いたもの・便などの体液や、それで汚れた物(注射針など)に触れることでうつります。ウイルスは傷口や粘膜から入ります(北九州市)(検疫所FORTH)。
  • 亡くなった患者さんの体に触れることでも感染します(CDC)。
  • 空気を介してうつることはなく、近くにいるだけではうつりません。症状のない人からは一般にうつらないとされます(CDC)(北九州市)。
  • 流行地域では、コウモリやサルなどの野生動物、その死体や生肉に触れて感染することがあります。感染したコウモリがいる洞窟に入ることにも危険があります(検疫所FORTH)(北九州市)。

検査と診断

診断

血液やのどのぬぐい液、尿などから、ウイルスそのもの、ウイルスの成分や遺伝子を調べたり、血液中の抗体を調べたりして診断します(検疫所FORTH)。

治療

治療

  • 体を支える治療:点滴による水分・電解質の補給、血圧を保つ薬、吐き気・下痢・熱・痛みをやわらげる薬、ほかの感染症の治療などが中心で、こうした治療が助かる可能性を高めるとされます(CDC)(検疫所FORTH)。
  • 抗体の薬:米国では、エボラウイルスのうちザイール型と呼ばれる種類に対して、抗体の薬が2種類承認されています。ほかの種類のエボラウイルスには使えません(CDC)。

経過と生活

予防

  • 流行地域では、具合の悪い人の体液や、それで汚れた物に触れないようにします(CDC)。
  • 亡くなった人の遺体に直接触れないようにします(CDC)。
  • コウモリ、サル、森林にすむレイヨウなどの野生動物や、その生肉に触れないようにし、洞窟に入らないようにします(CDC)(検疫所FORTH)。
  • ザイール型のエボラウイルスによる病気を防ぐワクチンが米国で承認されており、感染するおそれの高い成人への接種が勧められています(CDC)。
  • 回復した人は、検査で精液中にウイルスがいないと確認されるまで、精液などの体液に触れる性的な接触を避けるよう勧められています(CDC)。

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出典

厚生労働省検疫所FORTH「エボラ出血熱」 / CDC「About Ebola Disease」 / 北九州市「エボラ出血熱について」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。