病気の解説

オウム病

別名:クラミジア病、クラミジア症、ミヤガワネラ病

まず相談する診療科感染症内科
この解説の項目7項目

受診の目安

  • 鳥を飼っている、または最近ペットの鳥や生きた家きんを買ったり世話をしたりしたあとに、熱やせきなどの体調不良が出たとき(CDC)(厚生労働省)
  • 治りにくいせきや息苦しさがあり、身近に鳥がいるとき(厚生労働省)
  • 妊娠中で、鳥との接触のあとに発熱したとき(妊婦では重症化した例が報告されています)(厚生労働省)

相談先は内科・呼吸器内科が目安です。受診したときは、鳥を飼っていることや鳥と接したことを必ず医師に伝えてください(厚生労働省)。発熱やせきはかぜやほかの肺炎でも起こるため、症状だけで病名を判断することはできません。

基本

オウム病とは

鳥から人にうつる細菌の感染症で、原因はクラミジア・シッタシ(Chlamydia psittaci)という菌です。この菌は人よりも鳥に多く感染しています(CDC)。軽い呼吸器の症状で済むことが多い一方、重い肺炎などに進むこともあります(CDC)。人から人へうつることは、ふつうはありません(CDC)。

主な症状

菌に触れてから症状が出るまでの期間は、厚生労働省によると1〜2週間です(厚生労働省)。

  • 突然の発熱で始まり、寒気をともなう高い熱が出ます(厚生労働省)。
  • 頭痛、全身のだるさ、食欲の低下、筋肉や関節の痛み(厚生労働省)(CDC)。
  • せき。乾いたせきのほか、粘り気のあるたんが出ることもあります(厚生労働省)(CDC)。

原因・なりやすい要因

主な感染経路は、乾いた鳥のふんや分泌物に含まれる菌を、ほこりと一緒に吸い込むことです(CDC)(厚生労働省)。口移しでえさを与えたり、鳥にかまれたりしてうつることもあります(厚生労働省)(CDC)。鶏肉を調理したり食べたりしてうつることはないとされています(CDC)。

原因となる鳥はインコ、オウム、ハトなどが多く、ニワトリやアヒルなどの家きんからうつることもあります(厚生労働省)(CDC)。鳥を飼っている人、ペットショップや鳥の飼育施設で働く人、養鶏や食鳥処理に関わる人、獣医師などは、かかる機会が多いとされます(CDC)。

治療

治療

抗菌薬で治療します。テトラサイクリン系の薬が第一に選ばれ、マクロライド系やニューキノロン系の薬も使われます(厚生労働省)。発症後早めに治療を始めると、多くの人はすみやかに回復するとされます(CDC)。

経過と生活

予防

  • ケージの中の羽やふんをこまめに掃除します(厚生労働省)。
  • 鳥の世話や掃除のあとは、手洗いとうがいをします(厚生労働省)。
  • 口移しでえさを与えない、むやみに鳥に触らないようにします(厚生労働省)。
  • 飼っている鳥の健康状態に気を配ります(厚生労働省)。

経過

適切な治療を受ければ、多くは回復します(CDC)。ただし、重い肺炎のほか、心臓の弁の炎症(心内膜炎)、肝炎、神経や脳の炎症などの合併症が起こることがあります(CDC)。感染した妊婦が重症化し、おなかの赤ちゃんとともに亡くなった例も報告されており、妊娠中はとくに注意が必要です(厚生労働省)。

感染症内科で扱うほかの病気

出典

厚生労働省「オウム病」 / CDC「About Psittacosis」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。