病気の解説
ノカルジア症
受診の目安
ノカルジア症では、肺に感染すると胸の痛みや発熱、咳、痰、呼吸困難など肺のような症状が現れます。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、感染症内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
ノカルジア症は、ノカルジア属の細菌に感染して起こる病気です。野菜や土、水など自然界にいる細菌で、通常は健康な人では重症化しませんが、免疫機能が低下していると日和見感染として発症することがあります。感染は、肺に入ると肺ノカルジア症、皮膚に傷口から入ると皮膚ノカルジア症として現れます。肺では咳や発熱、呼吸困難などがみられ、皮膚では患部の膿みや炎症が生じることがあります。"
主な症状
感染部位によって症状は異なります。肺に感染すると胸の痛みや発熱、咳、痰、呼吸困難など肺のような症状が現れます。皮膚に感染すると患部が炎症を起こし、膿が出ることがあります。病気が進行すると血流を介して全身へ広がることや、脳で増殖して重い状態になることもあります。
原因
ノカルジア症はノカルジア属の細菌に感染することが原因です。細菌は野菜や土、水などに生息しており、免疫機能が低下している人では感染しやすくなります。感染経路には気道からの感染と皮膚からの感染があり、気道から入った場合は肺ノカルジア症として発症し、皮膚から入ると皮膚ノカルジア症として発症します。
病態
ノカルジア属の細菌が体内に入ると、感染部位で増殖します。肺の場合は肺に病巣を作り、進行すると全身へ広がることがあります。皮膚の場合は皮下組織に移行し、膿瘍を作ることがあります。脳へ移行することもあります。
リスク因子
免疫機能が低下している人はノカルジア症になりやすいとされています。子どもや高齢者、免疫抑制薬や副腎皮質ステロイド薬、抗癌薬を受けている人、AIDSの方などが挙げられます。これらの方は土壌に触れたり傷口から細菌が侵入したりするリスクが高くなります。
検査と診断
診断
診断では、感染部位から採取した検体を培養・染色して病原体を確認します。肺が疑われる場合は痰を、皮膚なら患部を採取します。胸部などの画像検査も行われることがあります。治療薬を選ぶための薬剤感受性試験も実施します。
治療
治療
治療は原因となる細菌に有効な薬を用いることと、膿を排出させる処置を組み合わせて行います。薬剤感受性試験の結果が出る前でも、効果が確認されている薬を用いることがあります。薬物療法は長期間続ける必要があり、初期治療として最低6週間、維持療法として最低6ヶ月とされることがあります。皮膚ノカルジア症では膿を排出させる処置や洗浄が行われます。脳膿瘍がある場合は手術が検討されることもあります。
経過と生活
予防
免疫機能が低下している場合は感染リスクが高くなるため、免疫機能を保つ工夫や、土壌に触れる機会を減らすなどの感染対策が重要とされています。特に免疫機能が低下している人は、細菌が汚染された土壌に立ち入らないようにすることが推奨されることがあります。
経過・予後
治療は遅れると重篤になる可能性があるとされ、薬剤感受性試験の結果が出る前でも有効性が確認されている薬を使う場合があります。長期の治療が必要になることが多いです。
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出典
参考: 「ノカルジア症」を発症した人に起こる症状をご存じですか?【医師監修】 | メディカルドック(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。