病気の解説
下垂体卒中
受診の目安
下垂体卒中の受診の目安は、内容を見直しているため、現在は表示を控えています。
気になる症状があるときは、自己判断せずに医療機関に相談してください。急に具合が悪くなったときや、命に関わると感じたときは、ためらわずに119番に連絡してください。
基本
概要
下垂体卒中は、下垂体腺腫の中で梗塞や出血が起こり、腫れて大きくなることで脳卒中と似た突然の症状が出る病気です。典型的な症状として、激しい頭痛や視力低下、吐き気・嘔吐、複視(物が二重にみえる)、眼瞼下垂、意識障害などが挙げられます。下垂体腺腫を持つ人にみられ、特にプロラクチノーマや非機能性腺腫で起こりやすいとされています。頻度として、下垂体腺腫を持つ人の2~28%に起こるとする報告があり、無症候性のことも含めると頻度は高いと説明されています。出典情報の要点として、妊娠や一部の薬剤が誘因となる可能性があることも記されています。
主な症状
典型的には、下垂体卒中を起こすと視力や視野の障害、複視、眼瞼下垂などの神経症状が現れ、下垂体腺腫が大きくなって周囲の神経を圧迫することで症状が起きます。正常な下垂体組織が障害されると、下垂体機能低下症がみられることがあります。詳細は「下垂体卒中とはどのような病気ですか?」の説明に準じます。
原因
原因として、妊娠や下垂体負荷試験、抗凝固療法、更年期障害の治療、不妊症の治療、前立腺がんの治療などに使われる薬剤が誘因となることがあると説明されています。其他にも、下垂体腺腫自体や妊娠・出産が関係する場合が挙げられています。
病態
下垂体を取り囲む視神経や動眼神経などの神経があり、腺腫が大きくなるとこれらの神経を圧迫します。これにより視力障害・視野障害・複視・眼瞼下垂が起こるほか、正常な下垂体組織の障害により下垂体機能低下症が生じることがあります。
治療
治療
緊急性の高い場合には意識障害や視力・視野障害が急速に進行するため、緊急手術が必要となることがあります。手術は鼻の穴から下垂体腺腫と梗塞・出血の部分を摘出する経鼻的下垂体腫瘍摘出術が用いられ、内視鏡を使う施設も増えています。眼球運動障害のみの場合は必ずしも緊急手術を要しません。副腎皮質機能低下症や甲状腺機能低下症などが二次的に生じた場合にはホルモン補充が必要になることがあります。
経過と生活
経過・予後
適切な治療を受けると経過は良好になることが多く、視力・視野障害の改善が約8割、眼球運動障害の改善が約9割とされます。早めに受診することが大切です。
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出典
参考: 下垂体卒中|一般の皆様へ|日本内分泌学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。