病気の解説
乳糖不耐症
別名:牛乳不耐症
受診の目安
乳糖不耐症では、牛乳や乳製品を食べた後、腹部の膨満感や痛み、げっぷ、放屁、水様性の下痢、吐き気、腹鳴などの症状が出ることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、消化器内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
乳糖不耐症は、乳糖を消化するラクターゼという酵素の働きが弱くなることで、牛乳や乳製品を摂取した後に腸の不快な症状が現れる状態です。乳糖不耐症が常に起こるわけではなく、個人の体質や年齢、経歴によって差があります。腸の病気や傷が原因で一時的に起こることもあります。
主な症状
牛乳や乳製品を食べた後、腹部の膨満感や痛み、げっぷ、放屁、水様性の下痢、吐き気、腹鳴などの症状が出ることがあります。成人では摂取量が一定以上になると症状が現れやすくなることがあり、小児では下痢や体重の増え方に影響がみられることがあります。症状の程度は人によって異なり、他の吸収不良の病気と比べて通常は軽度です。
検査と診断
診断
診断は、乳糖の摂取後の症状を医師が評価します。必要に応じて水素呼気試験という検査を行うことがあります。検査では乳糖を摂取し、4時間の間に呼気中の水素の量を時間ごとに測定します。水素が大幅に増えると乳糖不耐症の疑いが強くなります。別の方法として、乳糖負荷試験がありますが感度が低いとされ、現在はあまり行われません。
治療
治療
治療の基本は、乳糖を含む食品の摂取を控えることです。ヨーグルトにはラクターゼが天然に含まれているため、多くの場合は耐えられます。チーズは乳糖が少なく、摂取量次第で耐えられることが多いです。乳糖を減らした牛乳などの製品も利用できます。どうしても乳糖を摂取する場合は、ラクターゼのサプリメントを使うことができます。カルシウムのサプリメントを併用して、カルシウム不足を予防することもあります。
乳糖不耐症と関係する症状
症状のページでは、同じ症状が出るほかの病気や受診の目安も確認できます。
消化器内科で扱うほかの病気
出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。