病気の解説

唾液腺腫瘍

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受診の目安

  • 耳の前や下、あごの下、ほお、くちびる、口の中(上あごなど)に、しこりが続いているとき。痛みがないことが多いため、痛くなくても放っておかないようにします(米国国立がん研究所)。
  • しこりがあり、顔の片側が動かしにくい・まぶたが閉じにくいなどの顔の動きの異常、顔のしびれ、続く痛み、皮膚の赤みがあるとき:がんが顔の神経などに広がっている可能性があるため、早めに受診します(国立がん研究センター東病院)(米国国立がん研究所)。
  • 耳から液が出る、飲み込みにくい、口を大きく開けにくいとき(米国国立がん研究所)。

相談先は耳鼻咽喉科・頭頸部外科です。唾液腺は、感染症、唾石による詰まり、おたふくかぜ、シェーグレン症候群など、腫瘍以外の原因でも腫れることがあり(MedlinePlus)、見た目や触った感じだけでは腫瘍かどうか、良性か悪性かを判断できません。

基本

唾液腺腫瘍とは

唾液腺腫瘍は、唾液をつくる器官(唾液腺)にできる腫瘍です。大きな唾液腺は耳下腺・顎下腺・舌下腺の3対で、ほかに口や鼻、のどの内側に小さな唾液腺がたくさんあります(米国国立がん研究所)(MedlinePlus)。大きな唾液腺の腫瘍の多くは耳の前から下にある耳下腺にでき、小さな唾液腺の腫瘍は上あご(口蓋)に多いとされます(米国国立がん研究所)。半分以上は良性で、悪性(唾液腺がん)はまれながんです(米国国立がん研究所)。

主な症状

  • 耳のあたり、ほお、あご、くちびる、口の中のしこり。痛みのないことが多いとされます(米国国立がん研究所)。
  • 症状がなく、歯科検診や診察で偶然見つかることもあります(米国国立がん研究所)。
  • がんが進むと、耳下腺の中を通る顔の神経に広がり、顔が動かしにくくなることがあります。皮膚の赤みや痛みが出ることもあります(国立がん研究センター東病院)。
  • 顔のしびれや続く痛み、耳だれ、飲み込みにくさ、口の開けにくさがみられることがあります(米国国立がん研究所)。

原因・なりやすい要因

多くの場合、はっきりした原因はわかっていません(米国国立がん研究所)。唾液腺がんについては、年齢が高いこと、頭や首に放射線治療を受けたことがあること、仕事で特定の物質にさらされることが、なりやすさに関係するとされています(米国国立がん研究所)。

なお、感染症や唾石、おたふくかぜなどで唾液腺が腫れるのは腫瘍とは別の病気です(MedlinePlus)。

検査と診断

診断

  • 画像検査:超音波検査で広がりを調べ、必要に応じてCTやMRIを加えます(国立がん研究センター東病院)。がん細胞の広がりを調べるためにPET検査が使われることもあります(米国国立がん研究所)。
  • 細胞や組織の検査:細い針でしこりの細胞を取って調べる検査(穿刺吸引細胞診)が最もよく行われます(米国国立がん研究所)。ただし、唾液腺のがんは種類が20以上と多様なため、手術前の検査だけでは診断がつかないこともあります(国立がん研究センター東病院)。

治療

治療

  • 手術:治療の中心です。がんの場合は広がりに合わせて切除し、必要に応じて首のリンパ節も取り除きます(国立がん研究センター東病院)(米国国立がん研究所)。
  • 顔の神経への配慮:耳下腺の手術では、がんを取りきることを優先しつつ、顔を動かす神経をできるだけ残す方針がとられます(国立がん研究センター東病院)。
  • 放射線治療・薬物療法:手術後に放射線治療を追加したり、手術が難しい場合に放射線治療や薬物療法を検討したりします(米国国立がん研究所)(国立がん研究センター東病院)。再発や転移のある唾液腺がんでは、薬物療法の選択肢が広がってきています(国立がん研究センター東病院)。

治療法は、がんの進み具合、悪性度、できた唾液腺や細胞の種類、年齢や体の状態などをふまえて、頭頸部がんの専門チームで決められます(米国国立がん研究所)。

経過と生活

経過

唾液腺がんは治療後に再発することがあるため、治療が終わったあとも定期的な検査を続けることが勧められています(米国国立がん研究所)。

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出典

米国国立がん研究所(NCI)「Salivary Gland Cancer Treatment (PDQ) – Patient Version」 / 国立がん研究センター東病院 頭頸部外科「耳下腺がん」 / MedlinePlus「Salivary Gland Disorders」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。