病気の解説
尿閉
緊急性の高い症状
- 尿がまったく出ない、下腹部が強く痛む・張っているときは、すぐに受診してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
尿がまったく出ない、または下腹部の強い痛み・張りがあるときは、すぐに医療機関を受診してください(夜間・休日は救急外来へ)。膀胱に尿がたまって出ない状態では、管(カテーテル)で尿を出す緊急の処置が必要になることがあり、命にかかわることもあります。
- 尿が出にくい、勢いが弱い、出し切れない感じがある、少量ずつ何度も行く、知らないうちに漏れるといった症状が続くときは、泌尿器科で相談してください。ゆっくり進むタイプは症状が目立たないこともあります。
- 前立腺肥大症のある男性や、骨盤内の手術を受けた方は起こりやすいとされます。長時間座ったまま、飲酒、一部のかぜ薬・せき止め・精神安定剤・不整脈の薬などがきっかけになることがあるため、服用中の薬は受診時に伝えてください。
- 緊急の処置で尿が出たあとも、後日泌尿器科で原因を調べることがすすめられています。
尿が出ない原因には、腎臓で尿がほとんど作られない状態などもあり、症状だけで原因は判断できません。
出典:日本泌尿器科学会「尿がまったく出ない」、NIDDK Symptoms & Causes of Urinary Retention
基本
概要
尿閉は、排尿ができなくなる状態を指します。完全に排尿できない場合もあれば、ある程度は排尿できるが膀胱を完全に空にできないこともあります。膀胱が尿で満たされると、痛みや不快感が生じることがあります。
主な症状
尿閉の症状には、排尿がまったくできない場合や、少しだけ排尿できるが膀胱が空にならない場合があります。膀胱が満杯になると、激しい痛みや下腹部の膨れを感じることがあります。また、排尿開始が難しい、尿の勢いが弱い、残尿感があるといった症状も見られます。
検査と診断
診断
尿閉の診断は、排尿後に膀胱に残っている尿の量を測定することで行います。完全に排尿できない場合は診断が明らかですが、少しでも排尿できる場合は、医師がカテーテルを使って残尿量を測定したり、超音波検査を行ったりします。残尿量が一定以上の場合、尿閉と診断されます。
治療
治療
尿閉の治療には、カテーテルを膀胱に挿入して残った尿を取り除く方法があります。また、尿閉の原因を治療することも重要です。前立腺が肥大している場合は、手術や薬物治療が必要になることがあります。神経に問題がある場合は、カテーテルを定期的に挿入する必要があることもあります。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:日本泌尿器科学会「尿がまったく出ない」 / NIDDK Symptoms & Causes of Urinary Retention(2026-10-13 確認)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。