病気の解説
気分循環症
受診の目安
- 気分が高ぶる時期と沈む時期が、はっきりした理由なくくり返し、仕事や学業、人間関係に影響しているとき(英国の公的医療情報)(MSDマニュアル家庭版)
- 家族や周りの人から、気分のむらを指摘されたとき(英国の公的医療情報)
- 気分の波に合わせて、飲酒の量が増えているとき(MSDマニュアル家庭版)
相談先は精神科・心療内科です。気分の波は誰にでもあり、ほかの心や体の病気でも起こります。自分で病名を決めつけず、専門の医師に相談してください。早めの相談がすすめられています。(英国の公的医療情報)
基本
気分循環症とは
気分循環症は、軽い気分の高まり(軽躁)と、軽い落ち込みが、くり返し入れ替わる病気です(MSDマニュアル家庭版)(英国の公的医療情報)。双極症(躁うつ病)と似ていますが、波の大きさはそれほど強くないとされます(MSDマニュアル家庭版)。本人が気づかないまま過ごしていることも多いとされます(英国の公的医療情報)。
主な症状
気分が高まる時期(英国の公的医療情報)(MSDマニュアル家庭版)
- 活力がわき、気分が非常に良い
- あまり眠らなくても平気に感じる
- 人づきあいが活発になり、衝動的な行動が増える
気分が沈む時期(英国の公的医療情報)
- だるく、やる気が出ない
- 物事への興味が薄れる
落ち込みはうつ病ほど重くなく、日常生活は続けられることが多いとされます(英国の公的医療情報)。それぞれの時期は数日ほど続き、不規則にかなり頻繁にくり返すとされます(MSDマニュアル家庭版)。波が大きいと、仕事の成果にむらが出る、引っ越しや人間関係の破綻をくり返すといった影響が出ることがあります(MSDマニュアル家庭版)。
原因・なりやすい要因
はっきりした原因は分かっていません。気分循環症、うつ病、双極症は家族内でみられやすく、遺伝的な要因が関係すると考えられています。つらい出来事、重い病気、長く続くストレスがきっかけになる人もいるとされます。(英国の公的医療情報)
検査と診断
診断
医師が、気分の変化のパターンや続いている期間を詳しく聞き取って判断します(MSDマニュアル家庭版)。大人では少なくとも2年(子どもや10代では1年)にわたって気分の波が続き、高まりも落ち込みもない期間が2か月を超えないことなどが目安とされます。症状が双極症の基準を満たすほど強くないことも確かめます。(英国の公的医療情報)
治療
治療
- 病気についての理解と支援:病気と付き合いながら暮らす方法を身につけることが基本になります(MSDマニュアル家庭版)
- 心理療法:認知行動療法などで、症状への具体的な対処法を学びます(英国の公的医療情報)
- 薬:生活への影響が大きい場合に、気分の波を安定させる薬が使われることがあります。薬が必要ない人や、効果が出にくい人もいます(英国の公的医療情報)(MSDマニュアル家庭版)
抗うつ薬は気分の急な切り替わりを招くおそれがあるため、重く長引くうつ状態の場合を除いて、通常は使わないとされます(MSDマニュアル家庭版)。処方されている薬は自己判断で中止せず、医師に相談してください(medimichi の注記)。治療の目的は、症状を軽くし、再発や双極症への進行を防ぐことです(英国の公的医療情報)。
日常生活の注意・セルフケア
医療機関の指示を優先してください。同じ経験をもつ人の集まり(自助グループ)に参加することが支えになることがあります(英国の公的医療情報)(MSDマニュアル家庭版)。時間の融通がきく働き方が合う人もいるとされます(MSDマニュアル家庭版)。
経過と生活
経過
波が次第に大きくなり、双極症に移っていく人もいれば、気分循環症のまま長く付き合っていく人もいます(英国の公的医療情報)(MSDマニュアル家庭版)。そのため、継続して医師に相談することが大切です。
精神科で扱うほかの病気
出典
MSDマニュアル家庭版「気分循環症」 / 英国の公的医療情報(NHS「Cyclothymia」)
「英国の公的医療情報」と記した部分: Contains public sector information licensed under the Open Government Licence v3.0.(英語の公的情報を日本語に翻訳・要約して含みます)
内容の確認日:2026-10-18(次回確認予定 2027-04-18)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。