病気の解説

粘液水腫性昏睡

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緊急性の高い症状

  • 甲状腺機能低下症のある人が、呼びかけへの反応が鈍い・意識がない、体が冷たい、呼吸が弱いといった状態のときは、ためらわず119番通報してください。

当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。

受診の目安

粘液水腫性昏睡は、重い甲状腺機能低下症が長く続いたところに、寒さ・感染症・薬などのきっかけが重なって起こる、命にかかわる状態です。ただちに救急での治療が必要です。

  • 甲状腺機能低下症のある方とご家族は、強い眠気・反応が鈍い・意識がぼんやりする、体が冷たい(低体温)、呼吸が弱いといった変化に注意してください。
  • 甲状腺ホルモン薬は、医師に相談せず自己判断でやめないでください。指示どおりに飲み、定期的に受診することが予防につながります。
  • ふだんの治療・相談先は内分泌内科などの主治医です。

意識の異常や低体温はほかの病気でも起こり、症状だけで病名は判断できません。

出典:難病情報センター 研究班資料「粘液水腫性昏睡」(ホルモン受容機構異常に関する調査研究班)、NIDDK Hypothyroidism

基本

概要

粘液水腫性昏睡は、重度の甲状腺ホルモン不足(甲状腺機能低下症)に伴って起こる合併症です。通常は経過の長い患者でみられ、低体温を伴う意識障害や呼吸抑制(二酸化炭素の貯留)が特徴です。発症の誘因としては、重症疾患の合併、感染、外傷、睡眠薬などの中枢抑制、寒冷暴露などが挙げられます。

治療

治療

治療としては、副腎皮質機能低下の合併の可能性があるため副腎皮質ホルモンを投与してから甲状腺ホルモン薬を開始します。生命の危機が迫っている状態のため、適切な量の治療が行われます。呼吸の障害には人工呼吸器が用いられることがあります。低体温には急速な温度上昇を避け、血圧低下を招かないよう注意します。

経過と生活

予防

粘液水腫性昏睡は甲状腺ホルモン薬を勝手に飲むのをやめたり飲むのを忘れたりしたときに発症します。規則的に服薬を行い、定期的に担当医を受診することが大切です。

経過・予後

重症で危険な状態であることから、約30%の方がお亡くなりになると報告されています。

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出典

参考: 粘液水腫性昏睡|一般の皆様へ|日本内分泌学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:難病情報センター 研究班資料「粘液水腫性昏睡」(ホルモン受容機構異常に関する調査研究班) / NIDDK Hypothyroidism(2026-10-13 確認)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。