病気の解説

食道アカラシア

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受診の目安

  • 食べ物や飲み物が胸につかえる感じが続く、飲み込みにくいとき(神戸大学医学部附属病院)(Cleveland Clinic)
  • 食べたものが口に戻ってくる、吐いてしまうことがあるとき(神戸大学医学部附属病院)(Cleveland Clinic)
  • 胸の痛みや胸やけをくり返す、理由のわからない体重減少があるとき(神戸大学医学部附属病院)(Cleveland Clinic)

相談先は消化器内科です。飲み込みにくさは食道がんなどほかの病気でも起こるため、症状だけで病名を判断することはできません。新しく飲み込みにくさが出たときや症状が続くときは、早めに受診してください(Cleveland Clinic)。

基本

食道アカラシアとは

食道アカラシアは、食道の動きの病気です。食べ物を飲み込むと、ふつうは食道が波のように動いて食べ物を送り、食道と胃のつなぎ目の筋肉(下部食道括約筋)がゆるんで胃へ通します。アカラシアでは、このつなぎ目がゆるまず、食道の正常な動きも失われるため、食べ物が食道にたまってしまいます(神戸大学医学部附属病院)(Cleveland Clinic)。まれな病気で、症状は数か月から数年かけてゆっくり進むことが多いとされます(Cleveland Clinic)。

主な症状

  • 胸のつかえ感、飲み込みにくさ
  • 食べたものの逆流、嘔吐
  • 胸の痛み(ときに強い痛み)、胸やけ
  • げっぷが出にくい、しゃっくり
  • 体重の減少

(神戸大学医学部附属病院)(Cleveland Clinic)

逆流したものが気管に入ると、誤嚥性肺炎を起こすことがあります(神戸大学医学部附属病院)(Cleveland Clinic)。

原因・なりやすい要因

食道の筋肉を動かす神経が傷んで減ることが原因と考えられていますが、なぜ神経が傷むのかはまだわかっていません(神戸大学医学部附属病院)(Cleveland Clinic)。免疫の働きが関係しているという説もあります(Cleveland Clinic)。大人に多い一方、子どもにも起こることがあります(Cleveland Clinic)。

検査と診断

診断

  • 食道造影検査(バリウム):食道が広がっている様子や、胃とのつなぎ目が細くなっている様子を確認します(神戸大学医学部附属病院)(Cleveland Clinic)。
  • 内視鏡検査(胃カメラ):食道に食べ物の残りがたまっていないか、つなぎ目が開きにくくなっていないかを見ます。ほかの病気がないかを確かめるうえでも大切です(神戸大学医学部附属病院)(Cleveland Clinic)。
  • 食道内圧検査:飲み込んだときの食道の圧力を測る検査です。つなぎ目がゆるまないこと、食道の正常な動きがなくなっていることがわかり、診断を確定するのに必要な検査とされています(神戸大学医学部附属病院)(Cleveland Clinic)。

治療

治療

失われた神経を元に戻す治療はなく、食道と胃のつなぎ目を通りやすくすることが治療の目的です(Cleveland Clinic)。

  • 内視鏡的筋層切開術(POEM):口から入れた内視鏡で、つなぎ目の筋肉を内側から切り開く治療です。体の表面に傷をつけずに行え、手術と同じくらいかそれ以上の効果が期待されるとされます(神戸大学医学部附属病院)(Cleveland Clinic)。
  • 腹腔鏡手術:おなかに小さな穴をあけ、つなぎ目の筋肉を切り開く手術(ヘラー筋層切開術)です(神戸大学医学部附属病院)(Cleveland Clinic)。
  • バルーン拡張術:風船(バルーン)でつなぎ目を押し広げる方法で、何回か行うこともあります(神戸大学医学部附属病院)(Cleveland Clinic)。
  • 薬による治療:筋肉をゆるめる薬(カルシウム拮抗薬や硝酸薬)が使われることがあります(Cleveland Clinic)(神戸大学医学部附属病院)。つなぎ目にボツリヌス毒素を注射する方法もありますが、日本では保険が使えないとされています(神戸大学医学部附属病院)。

POEMなどでつなぎ目を開いたあとは、胃酸が食道へ逆流しやすくなることがあり、胃酸を抑える薬で対応することが多いとされます(神戸大学医学部附属病院)。

日常生活の注意・セルフケア

医療機関の指示を最優先にしてください。

  • 食べ物を小さく切ってよくかみ、食事中に水分をとります(Cleveland Clinic)。
  • 食事は背すじを伸ばした姿勢でとります(Cleveland Clinic)。
  • 寝る前の数時間は固形物を控え、枕を高くして頭を上げて寝ると逆流を防ぎやすいとされます(Cleveland Clinic)。

経過と生活

経過

この病気が直接命にかかわることはほとんどないものの、食事が十分にとれなくなることで生活の質が下がります(神戸大学医学部附属病院)。治療しないまま栄養が不足すると危険な状態になることがあります(Cleveland Clinic)。治療後に症状がぶり返すことがあるほか、食道がんのリスクが高いとされるため、治療後も定期的に内視鏡検査を受けることが勧められています(神戸大学医学部附属病院)(Cleveland Clinic)。

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出典

神戸大学医学部附属病院 消化器内科「食道アカラシアに対する内視鏡治療(POEM)」 / Cleveland Clinic「Achalasia」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。