病気の解説

メネトリエ病

まず相談する診療科消化器内科
この解説の項目9項目

受診の目安

メネトリエ病では、初期には上腹部痛や下痢、食欲不振などの一般的な消化器症状がみられ、進行すると粘膜から蛋白が漏れ出すため体重減少やむくみ、腹水、うっ血性心不全といった症状が現れることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、消化器内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

メネトリエ病は慢性胃炎の一種で、胃の粘膜が厚くなる状態です。粘膜からタンパク質が漏れ出しやすくなるため、低タンパク血症や蛋白漏出性胃腸症を引き起こすことがあります。40〜50代の男性に多いとされ、場合によっては胃の一部を切除することもあります。原因ははっきりしておらず、ピロリ菌やサイトメガロウイルス感染が関与する可能性が指摘されています。治療には抗酸薬や食事療法、ピロリ菌の除菌などが行われますが、確立した治療法はなく、場合によっては手術が必要となることもあります。

主な症状

初期には上腹部痛や下痢、食欲不振などの一般的な消化器症状がみられ、進行すると粘膜から蛋白が漏れ出すため体重減少やむくみ、腹水、うっ血性心不全といった症状が現れることがあります。自覚症状が少ないこともあり、健診で偶然見つかることもあると説明されています。

原因

原因は明らかではなく、成人ではピロリ菌感染、子どもの場合はサイトメガロウイルス感染が関与する可能性があるとされています。

病態

胃の粘膜の細胞が過剰に増殖して表面のひだが厚く巨大になります。これにより粘膜からタンパク質が漏れ出しやすくなり、低タンパク血症を起こすことがあります。

検査と診断

診断

内視鏡検査で胃の粘膜表面のひだが大きく厚くなる特徴が見られます。胃がんや悪性リンパ腫などとの鑑別にも内視鏡検査が有用です。画像検査として胃造影検査や腹部超音波検査、CT検査を行うことがあります。血液検査では総タンパク、アルブミン、貧血などを調べます。特定の検査として α1-アンチトリプシン清ランス試験や蛋白漏出シンチ検査が用いられることがあります。ピロリ菌感染の有無を確認することが推奨される場合もあります。

鑑別

内視鏡検査は他の病気との鑑別にも有用で、胃がんや悪性リンパ腫などと区別する際に役立ちます。

治療

治療

薬物療法として酸分泌を抑える薬や、タンパク質の漏出を抑える薬が使われることがあります。低タンパク血症には高タンパク・低脂肪の食事や消化態栄養薬が用いられることがあります。粘膜からのタンパク質の漏出が多い場合は胃の一部を切除することもあります。ピロリ菌感染が認められた場合には除菌治療を行うことがあります。

経過と生活

予防

発症の仕組みは解明途中のため確実な予防法はありません。ただしピロリ菌感染が関与しているとみられるため、感染の有無を調べ、感染があれば除菌が検討されることがあります。

消化器内科で扱うほかの病気

出典

参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。