病気の解説

鳥インフルエンザウイルス感染症

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受診の目安

  • 病気の鳥や死んだ鳥、感染が疑われる動物に触れた・近づいたあとに、目の充血、発熱、せき、のどの痛み、だるさなどが出たとき。すぐに医療機関や地域の保健当局に連絡することが勧められています(米国CDC)。
  • 海外渡航中や帰国後に体調を崩したとき。受診の際は、鳥と接触した可能性があることを伝えるよう勧められています(米国CDC)。

受診前に電話で相談し、鳥や動物との接触があったことを伝えると、医療機関が受け入れの準備をしやすくなります。相談先は内科や感染症内科、地域の保健所です。症状は季節性のインフルエンザやほかのかぜと区別がつかず、症状だけで病名を判断することはできません。感染しているかどうかは検査で確かめます(米国CDC)。

基本

鳥インフルエンザウイルス感染症とは

本来は鳥の間で広がるA型インフルエンザウイルスが、人に感染して起こる病気です。ウイルスはもともと野生のカモ類が持っています(厚生労働省)。鳥インフルエンザウイルスは通常は人に感染しませんが、感染した鳥と濃厚に接触した場合などに、きわめてまれに人に感染することがあります(厚生労働省)。鳥インフルエンザは、人から人へ効率よくうつるようになった「新型インフルエンザ」とは別のものです(厚生労働省)。

主な症状

軽い場合は、季節性インフルエンザに似た症状が出ます(米国CDC)。

  • 目の充血や違和感(結膜炎)
  • 発熱(熱が出ないこともあります)
  • せき、のどの痛み、鼻水・鼻づまり
  • 筋肉や体の痛み、頭痛、だるさ
  • 下痢・吐き気・嘔吐は比較的少ないとされます

重くなると、息苦しさ、意識の変化、けいれんなどが起こり、肺炎や呼吸不全、腎臓の障害、脳の炎症などの合併症につながることがあります(米国CDC)。一方で、感染しても症状が出ない人もいます(米国CDC)。

呼吸器の症状は、感染からおよそ2〜7日後に出るとされ、目の症状はそれより早く出ることがあります(米国CDC)。

原因・なりやすい要因

感染した鳥や動物の唾液、鼻水、ふんなどに含まれるウイルスが、目・鼻・口から入ったり、吸いこまれたりすることで感染します。病気の動物に直接触れることが主なきっかけですが、ウイルスを含むほこりを吸いこむ、汚れた物に触れた手で顔をさわる、といった経路もあるとされます(米国CDC)。

報告された患者のほとんどは、鶏などの家きんやそのふん、死体などと濃厚に接触していました(厚生労働省)。仕事や趣味で鳥や動物と接する人は、感染の危険が高いとされます(米国CDC)。人から人への感染はきわめてまれで、患者を長時間看病した家族などに限られているとされます(厚生労働省)。

治療

治療

抗インフルエンザ薬(米国CDCはオセルタミビルを推奨)による治療が行われます。症状が出てから早いうちに始めるほど効果が期待でき、できれば2日以内が望ましいとされますが、それ以降でも、重症の人や重症化しやすい人には役立つことがあるとされます(米国CDC)。

感染した動物と接触したときに適切な防護ができていなかった場合などには、症状がなくても予防的に薬が使われることがあります(米国CDC)。薬は医師の指示どおりに服用してください。

経過と生活

予防

  • 病気の鳥や死んだ鳥、野鳥には近づかず、素手で触れないようにします(米国CDC)。
  • 海外では、生きた鳥を扱う市場や養鶏場への立ち入りをできるだけ避けます(米国CDC)。
  • 鶏肉や卵は十分に加熱して食べましょう。鶏肉や鶏卵を食べて人が感染したという報告はありませんが、加熱不足の鶏肉は食中毒予防の点からも勧められません(厚生労働省)。生の鶏肉を扱ったあとは手を洗います(米国CDC)。
  • 季節性インフルエンザのワクチンは、鳥インフルエンザ(H5N1)を防ぐものではありません(米国CDC)。

動物と接触してから10日以内に体調を崩した場合は、家族とも距離をとって自宅で過ごし、感染していないとわかるまで仕事や学校を休むよう勧められています(米国CDC)。

感染症内科で扱うほかの病気

出典

厚生労働省「鳥インフルエンザに関するQ&A」 / 米国CDC「Symptoms of Bird Flu in People」 / 米国CDC「Preventing Bird Flu」 / 米国CDC「Bird Flu Treatment」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。