病気の解説
アデノイド増殖症
受診の目安
- 子どもがいつも口を開けて息をしている、鼻がつまったような声で話すとき
- 夜に大きないびきをかく、寝ている間に呼吸が数秒止まるように見える、寝相がひどく落ち着かないとき
- 中耳炎をくり返す、鼻水が長く続くとき
- 日中の眠気が強いなど、睡眠の問題が気になるとき
相談先は耳鼻咽喉科です(米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会)。アデノイドは口や鼻から直接は見えない場所にあるため(米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会)、症状だけで大きさや病名を判断することはできません。いびきや寝ている間の呼吸の様子が睡眠時無呼吸と関係していないかも、医師に相談するとよいとされます(米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会)。
基本
アデノイド増殖症とは
アデノイドは、鼻の奥の突き当たり、のどの上のほうにあるリンパ組織のかたまりです。扁桃とともに、鼻や口から入る細菌やウイルスから体を守る働きをしています(MedlinePlus)(米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会)。このアデノイドが大きく腫れた状態がアデノイド増殖症(アデノイド肥大)で、子どもによくみられます(MedlinePlus)。アデノイドはふつう5歳ごろから小さくなり始め、10代にはほとんど目立たなくなるとされます(MedlinePlus)。
主な症状
大きくなったアデノイドが鼻からの空気の通り道をふさぐことで、さまざまな症状が出ます(MedlinePlus)(米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会)。
- 呼吸:鼻で息がしにくく口呼吸になる、日中も呼吸の音が大きい
- 睡眠:いびき、眠りが浅く寝返りが多い、睡眠中の呼吸の一時的な停止(睡眠時無呼吸)
- 口や鼻:口の乾き、口臭、唇のひび割れ、鼻水が続く、鼻づまりの声
- 耳:中耳炎をくり返す
原因・なりやすい要因
生まれつきアデノイドが大きい場合のほか、感染と闘う間に腫れて、そのまま大きい状態が続く場合があります(MedlinePlus)。感染をくり返すことで腫れて痛むようになることもあり、伝染性単核球症(いわゆるキス病)などで大きく腫れることもあるとされます(米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会)。
検査と診断
診断
耳鼻咽喉科では、頭や首を診察したうえで、細いカメラ(内視鏡)を鼻から入れてアデノイドの大きさを確認します。X線検査を行うこともあります(米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会)。感染が疑われるときはのどの細菌の検査や血液検査、睡眠中の呼吸の問題が疑われるときは睡眠検査(終夜睡眠ポリグラフ検査)が行われることがあります(米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会)。
治療
治療
治療は、原因と症状の強さによって決まります。症状が軽ければ、特に治療をせずに様子をみることもあります(MedlinePlus)。
- 薬:腫れを抑える点鼻薬が使われることがあります。細菌の感染が疑われるときは抗菌薬を使います(MedlinePlus)(米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会)。
- 手術(アデノイド切除術):抗菌薬を使っても感染をくり返す場合、大きなアデノイドが呼吸をさまたげている場合、中耳に液体がたまる中耳炎が続く場合などに検討されます(MedlinePlus)(米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会)。扁桃にも問題があれば、同時に取ることがあります(MedlinePlus)。
経過と生活
経過
アデノイドは成長とともに自然に小さくなっていくのが一般的です(MedlinePlus)。手術を受けた場合も、回復には数日かかることがあるとされます(MedlinePlus)。
耳鼻咽喉科で扱うほかの病気
出典
MedlinePlus「Adenoids」 / 米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会 ENTHealth「Tonsils and Adenoids」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。