病気の解説
ウェルニッケ脳症
別名:ヴェルニッケ脳症
緊急性の高い症状
発熱に加えて、意識がもうろうとする・けいれん・激しい頭痛や嘔吐・首が硬くて曲げられないなどがあるときは、ただちに救急(119)を要請してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
ウェルニッケ脳症では、混乱、眠気、眼球の不随意運動(眼振)、眼の筋肉の麻痺、平衡感覚の喪失などがみられることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、脳神経内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
ウェルニッケ脳症は、低栄養やチアミン欠乏がみられると疑われる神経の病気です。アルコール使用がある場合は特に疑われやすいとされています。診断には血液検査や肝機能・画像検査などを行い、他の原因を否定します。チアミン値の測定は通常は行われません。
主な症状
混乱、眠気、眼球の不随意運動(眼振)、眼の筋肉の麻痺、平衡感覚の喪失などがみられることがあります。体の内部処理の障害として振戦、興奮、低体温、立ち上がったときの血圧低下(起立性低血圧)、失神なども起こることがあります。
検査と診断
診断
医師の評価のもと、特徴的な症状と栄養状態の悪化がみられる場合に疑われます。血糖値・血算・肝臓の検査・画像検査を行い、他の原因を排除します。通常はチアミン値の測定は行われません。
治療
治療
治療としてチアミンを直ちに静脈内注射または筋肉内注射で投与します。1日1回、少なくとも3~5日間続けるのが一般的です。マグネシウムの投与や、水分・総合ビタミンの補給で電解質の異常を正します。入院が必要になる場合もあります。飲酒をやめることが求められます。治療後もチアミンのサプリメントを続けることがあります。
経過と生活
経過・予後
診断と治療が迅速に行われれば、眼の障害は治療開始後24時間以内に改善することが多いとされています。平衡感覚の喪失や混乱は数日から数カ月続くことがあり、記憶障害は完全には回復しないことがあります。治療しなければ死亡する可能性があるとされ、生存者にはコルサコフ精神症がみられることがあります。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。