病気の解説

エマヌエル症候群

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受診の目安

  • エマヌエル症候群と診断されたお子さんは、小児科の主治医を中心に、心臓・耳・目・発達などの専門の医師と連携して経過をみていきます。中耳炎をくり返しやすく、それに伴う難聴や、治りにくいてんかんがみられることがあるため(難病情報センター 診断・治療指針)、耳の様子、聞こえ、けいれんなどで気になる変化があれば主治医に相談してください。
  • ご家族の染色体の検査や、次の妊娠について相談したいときは、主治医や遺伝カウンセリングを受けられる医療機関に相談してください。きょうだいが保因者かどうかの検査は、本人が成人してから自分で決めるのがよいとされています(難病情報センター よくある質問と回答)。

急に具合が悪くなったときや、命に関わると感じたときは、ためらわずに119番に連絡してください。

基本

エマヌエル症候群とは

エマヌエル症候群は、ふつう46本ある染色体に加えて、11番染色体の一部と22番染色体の一部がつながった余分な染色体(派生22番染色体)を47本目として持つことで起こる、生まれつきの病気です(難病情報センター 診断・治療指針)(MedlinePlus Genetics)。そのため、一部の遺伝子が通常の2つではなく3つずつ存在することになります(MedlinePlus Genetics)。

特徴的な顔立ち、口蓋裂、小さな下あご、生まれつきの心臓の病気、発達の遅れなどがみられます(難病情報センター 診断・治療指針)。日本では指定難病(204)で、国内の患者さんは数十名程度とされる、まれな病気です(難病情報センター よくある質問と回答)。

主な症状

  • おなかの中での育ちがゆっくりで、やや小さく生まれることがあります(難病情報センター 診断・治療指針)。
  • 生まれてすぐの時期に、呼吸がうまくできない、体がやわらかい(筋緊張が低い)、ミルクを飲みにくいといった症状がみられ、その後も体重が増えにくいことがあります(難病情報センター 診断・治療指針)(MedlinePlus Genetics)。
  • 頭が小さい、耳の前の小さなくぼみや突起、目じりが上がっているなどの顔の特徴、小さな下あご、口蓋裂(または高い口蓋)がみられます(難病情報センター 診断・治療指針)(MedlinePlus Genetics)。
  • 心臓の壁に穴がある(心室中隔欠損・心房中隔欠損)、動脈管開存などの心臓の病気(難病情報センター 診断・治療指針)。腎臓がない・小さいといった異常や、男の子では外性器の異常がみられることもあります(MedlinePlus Genetics)。
  • 運動や言葉の発達の遅れはほぼ全員にみられます。言葉をある程度理解できても、話せる言葉は限られることが多いとされます(難病情報センター 診断・治療指針)。股関節脱臼が多く、歩けるようになるのが遅れる原因になりますが、多くは支えがあれば歩けるようになり、その時期には大きな個人差があります(難病情報センター 診断・治療指針)(難病情報センター よくある質問と回答)。
  • 中耳炎などの感染をくり返しやすく難聴を伴うこと、見え方の障害、治りにくいてんかんがみられることがあります(難病情報センター 診断・治療指針)。

原因

ほとんどの場合、両親のどちらかが、11番と22番の染色体の一部が入れ替わった「均衡型転座」を持っています。均衡型転座を持つ人は遺伝子の量に過不足がないため、ふつうは症状がありません(難病情報センター 診断・治療指針)(MedlinePlus Genetics)。この染色体が子に受け継がれるとき、細胞分裂の過程で余分な染色体が加わることがあり、エマヌエル症候群が起こります(難病情報センター 診断・治療指針)(MedlinePlus Genetics)。

これは細胞分裂のときに起こる体のしくみによるもので、両親の行動や妊娠中の出来事が原因ではありません(難病情報センター よくある質問と回答)。

検査と診断

診断

おなかの中での育ちの遅れ、顔の特徴、口蓋裂、小さな下あご、心臓の病気などから疑われ、血液を使った染色体検査(G分染法)で余分な派生22番染色体を確認して診断します(難病情報センター 診断・治療指針)。

治療

治療

病気そのものを治す確立した治療はなく、心臓の病気、口蓋裂、哺乳や呼吸、てんかん、聞こえや見え方など、それぞれの症状に応じた治療を行います(難病情報センター 診断・治療指針)。現在のところ、効果が見込める遺伝子治療はありません(難病情報センター よくある質問と回答)。

運動の発達には大きな個人差があるため、焦らずに歩く練習などを続けることが大切とされています(難病情報センター よくある質問と回答)。

経過と生活

経過

心臓の病気や腎臓の異常は、乳児期や幼児期に命にかかわることがあります(MedlinePlus Genetics)。成人の患者さんについてまとまった報告がなく、長期の経過は詳しくわかっていません(難病情報センター 診断・治療指針)。

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出典

難病情報センター「エマヌエル症候群(指定難病204)」診断・治療指針 / 難病情報センター「エマヌエル症候群」よくある質問と回答 / MedlinePlus Genetics「Emanuel syndrome」
内容の確認日:2026-10-16(次回確認予定 2027-04-16)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。