病気の解説
新生児髄膜炎
緊急性の高い症状
発熱に加えて、意識がもうろうとする・けいれん・激しい頭痛や嘔吐・首が硬くて曲げられないなどがあるときは、ただちに救急(119)を要請してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
新生児髄膜炎では、具体的には呼吸の異常(無呼吸・多呼吸・呻吟・鼻翼呼吸・陥没呼吸)、心拍の乱れ(頻脈・徐脈)、末梢の冷感、血圧の低下、発熱や低体温、腹部膨満、黄疸などが挙げられます。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに小児科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。
基本
概要
新生児髄膜炎とは、新生児期に髄膜と髄液に炎症が起きる病気です。原因は細菌・ウイルス・真菌・薬剤などさまざまですが、多くは細菌性で、周産期に関連する菌(例:B群溶血性連鎖球菌や大腸菌など)が原因となることが多いです。新生児は免疫機能が未熟で、髄膜炎になると経過が急速になることもあります。治療介入を受けても神経学的後遺症を残すことがある病気です。
主な症状
新生児髄膜炎は、新生児敗血症でみられるような症状が現れることが多いです。具体的には呼吸の異常(無呼吸・多呼吸・呻吟・鼻翼呼吸・陥没呼吸)、心拍の乱れ(頻脈・徐脈)、末梢の冷感、血圧の低下、発熱や低体温、腹部膨満、黄疸などが挙げられます。ほかには嘔吐・傾眠・けいれん、頭蓋内圧の上昇を示す頭蓋膨隆、刺激を強く感じる様子などもあります。項部硬直は成人に多い症状であり、新生児ではあまり見られません。眼球運動の異常をみることもあります。
検査と診断
診断
診断は髄液検査を中心に行います。髄液中の病原体の有無、タンパクの上昇、糖の低下といった所見をみます。顕微鏡でのグラム染色や髄液培養を行い、病原体を同定します。血液培養も重要です。感染が髄膜炎へと波及して脳へ影響することや、硬膜下水腫などの合併症の評価のため、超音波検査・CT・MRIといった画像検査を行うこともあります。
治療
治療
治療の中心は抗生物質の投与です。発症が近い時期には、可能性の高い病原体を想定して抗生物質を組み合わせて使用します。培養結果により薬剤が適切かどうか判断し、必要に応じてより効果の高い薬へ変更します。母体が菌を持つ場合には出産時の予防策が取られることもあります。
小児科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。