病気の解説
カンピロバクター腸炎
受診の目安
カンピロバクター腸炎では、下痢や腹痛、けいれん、吐き気・嘔吐、頭痛、筋肉痛、38~40℃程度の発熱が含まれます。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに消化器内科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。
基本
概要
カンピロバクター腸炎は、カンピロバクター属の細菌が原因となる腸の感染症です。発症は接触してから2~5日後に始まり、約1週間程度で軽快します。主な症状には下痢、腹痛・けいれん、吐き気や嘔吐、頭痛、筋肉痛、発熱があり、下痢は水様性だったり血性になることがあります。
主な症状
症状には下痢や腹痛、けいれん、吐き気・嘔吐、頭痛、筋肉痛、38~40℃程度の発熱が含まれます。下痢は水様性のこともあり、場合によっては血が混じることもあります。
検査と診断
検査
診断には便の培養検査やPCR検査、時には血液サンプルの培養検査を行うことがあります。便の培養は結果が出るまでに数日かかることが多いですが、必ずしも便検査が行われるわけではありません。血性下痢や重篤に見える場合には便検査を行うことがあります。PCR法を用いて便中の細菌の遺伝物質を特定することもあります。細菌が特定された場合には感受性検査を行い、適切な抗菌薬を検討します。血流や臓器への感染が疑われる場合には血液培養を行います。
治療
治療
特別な治療が必要でないことが多く、1週間程度で自然に改善することがあります。水分補給を適切に行うことが大切です。高熱や血性・重度の下痢、症状の悪化、免疫機能の低下がある場合には抗菌薬としてアジスロマイシンを3日間内服することがあります。シプロフロキサシンは耐性の問題から必要な場合にのみ用いられます。血流や臓器へ感染が及んだ場合にはイミペネムやゲンタマイシンなどの抗菌薬を2~4週間投与することがあります。初めに使った薬は感受性検査の結果に基づいて変更されることがあります。
経過と生活
合併症
合併症として、菌血症・ギラン・バレー症候群・反応性関節炎などが挙げられます。一部の大腸炎患者では菌血症が見られることがあり、免疫機能が低下している人では血流の感染が繰り返されたり長期間続くことがあります。血流が他の臓器へ広がると、髄膜炎・骨髄炎・感染性関節炎・心内膜炎などの症状がみられることがあります。ギラン・バレー症候群は約1000人に1人の割合で発症することがあります。多くは回復しますが、筋力低下や麻痺が生じる場合があります。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。