病気の解説

シアン中毒

まず相談する診療科一般内科・総合診療科
この解説の項目6項目

緊急性の高い症状

誤って口にした・吸い込んだ・皮膚や目に付いたときは、量にかかわらず受診してください。意識がもうろうとする・呼吸が苦しい・けいれん・嘔吐が続くときは、ただちに救急(119)を要請してください(中毒110番も利用できます)。

当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。

受診の目安

シアン中毒では、重くなると昏睡や無呼吸、全身のけいれん、脈が遅くなる徐脈、血圧が下がる低血圧、肺に液体がたまって呼吸がつらくなる肺水腫などがみられます。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに一般内科・総合診療科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。

基本

概要

シアン中毒は、シアン化物を口から取り込んだり、シアン化水素ガスを吸い込んだりすることで、体の細胞呼吸がうまく働かなくなる状態です。シアン化物には塩としてシアン化カリウムやシアン化ナトリウムなどがあり、シアン化水素ガスと同様の毒性を持ちます。体の細胞の中のミトコンドリアにある酵素と結びつくと、酸素を使った反応が止まり、初期には頭痛やめまい、呼吸が早くなるなどの症状が現れます。酸素を使えなくなると乳酸が増え、血液は酸性に傾くことがあります。症状の進行は速く、死に至ることもあるため、迅速な対応が必要です。

主な症状

現れる症状は、初期には興奮や混迷、反応が乏しくなる中等度の意識障害、強い刺激で反応がある場合もあります。重くなると昏睡や無呼吸、全身のけいれん、脈が遅くなる徐脈、血圧が下がる低血圧、肺に液体がたまって呼吸がつらくなる肺水腫などがみられます。重症例では、瞳孔が固定して拡大することや、呼吸・循環の悪化を伴う意識障害、昏睡、けいれんが生じることがあります。皮膚から吸収された場合には全身症状や熱傷が生じることもあります。

原因

最も多い原因は、シアン化物の摂取やシアン化水素の吸入です。液体に浸かって皮膚から吸収されるケースや、火災時の煙を吸い込むことによるケースも報告されています。窒素を含む樹脂や繊維が燃えると生じる煙にはシアン化物が含まれることがあります。ほかにも、ニトリルを含む物質や青酸配糖体を含む植物によって起こることがあると言われています。

検査と診断

診断

シアン中毒の診断には、シアン化水素と反応して色が変わる市販の簡易検出キットを用いる方法が挙げられます。

一般内科・総合診療科で扱うほかの病気

出典

参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。