病気の解説
パラコート中毒
緊急性の高い症状
誤って口にした・吸い込んだ・皮膚や目に付いたときは、量にかかわらず受診してください。意識がもうろうとする・呼吸が苦しい・けいれん・嘔吐が続くときは、ただちに救急(119)を要請してください(中毒110番も利用できます)。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
パラコート中毒では、少量を摂取した場合には吐き気や嘔吐、全身のだるさが現れることがあります。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに一般内科・総合診療科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。
基本
概要
パラコート中毒とは、除草剤として使われるパラコートが体に入ることで起きる中毒です。摂取量によって症状が異なり、腎機能や肝機能の障害、呼吸状態の悪化、肺の線維化など重篤な状態になるおそれがあります。パラコートに対する解毒剤はなく、対症療法が中心となります。
主な症状
少量を摂取した場合には吐き気や嘔吐、全身のだるさが現れることがあります。中等量では吐き気・嘔吐の後に下痢や腹痛、口の中のただれや潰瘍が生じることがあります。腎機能や肝機能の障害が進むと、肺の線維化による呼吸困難が生じることがあります。急激に大量を摂取すると、状態が急速に悪化して死亡することもあります。
検査と診断
診断
パラコート中毒が疑われる場合は、摂取の状況や量、症状・経過を確認します。経過に伴い腎障害・肝障害・呼吸障害が進行するため、血液検査・血液ガス・尿検査・胸部のレントゲンやCTなどの検査が行われることがあります。場合によっては尿や血液中のパラコート濃度を測定することもあります。
治療
治療
パラコートには解毒剤がないため、治療は主に対症療法です。急速に悪化することがあるため、早期の対応が重要です。腸管内に入ったパラコートが吸収されないよう、活性炭やポリスチレンスルホン酸ナトリウムなどを使って腸管内を洗浄することがあります。尿での排泄を促すために大量の輸液を行い、必要に応じて昇圧剤を使い、腎機能や呼吸機能の低下に対しては血液透析や気管挿管・人工呼吸管理が検討されることがあります。
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出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。