病気の解説
亜急性甲状腺炎
受診の目安
亜急性甲状腺炎では、のどの痛みを伴う甲状腺の痛みがあり、痛みは片側から反対側へ移動することがあります。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに内分泌・代謝内科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。
基本
概要
亜急性甲状腺炎は、ウイルス性の病気に続いて起こるとされ、のどの痛みとともに甲状腺の痛みが増していくのが特徴です。痛みは頸部の片側から反対側へ移ることがあり、あごや耳に広がることもあります。初期には歯の問題やのど・耳の感染症と間違われることがあり、多くの人で強い疲労を感じ、微熱が見られることがあります。甲状腺機能亢進症の症状が最初に現れ、その後、疲労感や体重増加、便秘、乾燥した皮膚・髪、耐寒性の低下などの甲状腺機能低下症の症状がみられることもあります。
主な症状
のどの痛みを伴う甲状腺の痛みがあり、痛みは片側から反対側へ移動することがあります。痛みはあごや耳まで広がることがあり、ものを飲み込んだり頭を動かしたりすると強く感じることがあります。微熱と極度の疲労感を感じることがあり、初期には甲状腺機能亢進症の症状がみられ、その後に疲労感や体重増加、便秘、肌や髪の乾燥、耐寒性の低下などの甲状腺機能低下症の症状が現れることがあります。
検査と診断
診断
診断は、症状と診察、甲状腺機能検査の結果に基づきます。ときには、放射性ヨード摂取率検査と画像検査を用いて、亜急性甲状腺炎とバセドウ病を区別します。亜急性甲状腺炎では放射性ヨードの取り込み量がほとんどないかまったくなく、バセドウ病では取り込み量が増えます。甲状腺の超音波検査も診断の手助けになります。
治療
治療
痛みと炎症を和らげる薬が用いられることがあります。多くの人は完全に回復しますが、数カ月で自然に治ることが多い一方、再発することや、甲状腺機能低下が長く続く場合もあります。痛みと炎症にはアスピリンやNSAIDsが使われ、重症例や薬でコントロールできない場合にはコルチコステロイド(プレドニゾン/プレドニゾロン)が推奨されることがあります。コルチコステロイドを急に止めると症状が戻ることがあるため、徐々に減量します。甲状腺機能亢進症の症状が重いときはベータ遮断薬が勧められることがあります。甲状腺機能低下症の症状が重い場合や長く続く場合には、レボチロキシンなどの合成甲状腺ホルモンが必要になることがあります。
経過と生活
経過・予後
多くの場合は完全に回復しますが、まれに再発したり、長く甲状腺機能が低下することがあります。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。