病気の解説
住血吸虫症
別名:住血吸虫病
受診の目安
住血吸虫症では、急性の形では、発疹、発熱、悪寒、せき、筋肉痛、倦怠感、吐き気、腹痛などが起こることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、感染症内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
住血吸虫症は、住血吸虫が体内に入ってから起こる病気です。多くの場合症状が出ませんが、初めて皮膚を貫通した時にかゆみを伴う発疹が起こることがあります。急性型(片山熱)と慢性型があり、時期や症状は侵される臓器によって異なります。初期には発疹や発熱、倦怠感などが現れることがあり、長く続くと臓器ごとに痛みや腫れ、出血、頻尿、血尿、貧血などが見られることがあります。
主な症状
急性の形では、発疹、発熱、悪寒、せき、筋肉痛、倦怠感、吐き気、腹痛などが起こることがあります。リンパ節の腫れが一時的に生じ、その後戻ることもあります。慢性になると、感染した部位により腹部の不快感や痛み、腸の出血、肝臓の腫大、脾臓の腫大、頻尿や血尿、腎や膀胱の障害などがみられることがあります。
検査と診断
診断
診断は便・尿・腸や膀胱の組織の検査や血液検査で行われることがあります。便や尿に虫卵が見られない場合もあり、症状や状況から組織を採取して調べることがあります。感染の初期には便尿で虫卵が見つからないこともあります。血液検査は感染の有無を判断する目的で使われることがあります。
治療
治療
治療にはプラジカンテルを用います。感染している虫の成虫を駆除しますが、未熟な幼虫には効果が及ばないため、曝露から6~8週間程度待ってから治療を開始することがあります。急性期の重い症状にはステロイドが役立つことがあります。治療後も未熟な虫の成虫化を待つ必要がある場合には、追加の治療が行われることがあります。水泳性痒疹を発症した人は虫を駆除する治療を受けることがあります。
経過と生活
予防
予防として、水泳や入浴を避ける、排尿排便を仮設トイレで行う、水の扱いをよくする、淡水を煮沸・冷却して入浴する、塩素処理を行うなどがあります。水に長く保管してある場合はそのまま安全とされることもあります。汚染水に曝露した可能性がある人には、体を拭いて寄生虫を取り除くことが勧められることがあります。巻貝を駆除する薬剤の使用には限界もあり、環境への影響も考慮されます。地域での集団治療と教育プログラムも実施されています。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。