病気の解説

先天性内反足

別名:内反足

まず相談する診療科小児科整形外科
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受診の目安

  • 生まれた赤ちゃんの足先が内側・下向きに曲がっていて、手でそっと動かしても足の甲側へ起こしにくいとき
  • 妊娠中の超音波検査で、足の形について指摘を受けたとき
  • ほかの医療機関で治療を始めたものの、矯正が十分か不安なとき

相談先は小児科、または小児整形外科を担当する整形外科です。足の形の異常は神経や筋肉の病気などに伴って起こることもあるため、見た目だけで病名を決めることはできません。全身の状態も含めて医師に確認してもらうことが大切です(滋賀県立総合病院)。治療はできるだけ早く始めることが勧められています(滋賀県立総合病院)(米国整形外科学会)。

基本

先天性内反足とは

生まれつき足が内側にねじれ、つま先が下を向いた形になっている状態です。足を作る骨の形や並び方に異常があるために起こると考えられています(滋賀県立総合病院)。片足だけのこともあれば、両足にみられることもあり、米国整形外科学会は両足の例がおよそ半数としています(米国整形外科学会)。小児整形外科の専門医のもとで適切に治療すれば、日常生活に困らない足を目指せるとされます(滋賀県立総合病院)。

主な特徴

  • 足先が内側に向き、足首から先が下に垂れたような形になります。重い場合は足の裏が横や上を向くほど曲がることもあります(米国整形外科学会)。
  • 足の裏に深いしわがみられることがあります(米国整形外科学会)。
  • 病気のある側のふくらはぎが細く、足がやや小さめであることが多く、片側だけのときに目立ちます(米国整形外科学会)。
  • 赤ちゃん自身が痛がることはありません。ただし治療をしないと変形が残り、成長後に足の外側で歩く、靴が履けない、たこや痛みに悩むといった問題につながるとされます(米国整形外科学会)。

原因・なりやすい要因

はっきりした原因はわかっていません(滋賀県立総合病院)。遺伝的な要因と環境の要因が重なって起こるという考え方が広く受け入れられており、家族に同じ足の人がいると起こりやすいとされます(米国整形外科学会)。男の子に多く、女の子のおよそ2倍とされています(米国整形外科学会)。

多くは足以外に異常のない「特発性」のものですが、二分脊椎や関節が硬くなる病気などに伴って起こる場合もあります。こうした場合は治療に時間がかかったり、手術が必要になったりしやすいとされます(米国整形外科学会)(滋賀県立総合病院)。

検査と診断

診断

多くは生まれてすぐ、足の形を診て見つかります。妊娠中の超音波検査で先にわかることも少なくありません(米国整形外科学会)。診察では、ほかの病気に伴うものではないかを確かめるため、足だけでなく全身の状態も確認されます(滋賀県立総合病院)。

治療

治療

まずは手術をしない方法で、少しずつ足の形を整えていくのが基本です。広く行われているのが「ポンセティ法」と呼ばれる方法です(滋賀県立総合病院)(米国整形外科学会)。

  • 手での矯正とギプス:医師がやさしく足を動かして形を整え、その位置でギプスを巻きます。これを数日〜1週間ほどの間隔でくり返し、少しずつ矯正を進めます(滋賀県立総合病院)(米国整形外科学会)。
  • アキレス腱の処置:足首を十分に起こせない場合、かかとの腱(アキレス腱)を切る小さな処置を行い、その後しばらくギプスで固定します。米国整形外科学会は、多くの赤ちゃんでこの処置が必要になるとしています(米国整形外科学会)(滋賀県立総合病院)。
  • 装具:形が整ったあとも元に戻りやすいため、左右の靴を棒でつないだ装具を使います。はじめの3か月ほどはほぼ一日中、その後は寝ている間に着け、何年か続けることが勧められています(滋賀県立総合病院)(米国整形外科学会)。
  • 手術:ギプスや装具で十分に整わない場合や、変形が戻った場合に検討されます。手術のあとは足が硬くなりやすいため、まずは手術以外の方法が優先されます(米国整形外科学会)(滋賀県立総合病院)。

治療をスタートする時期が遅れても、まずポンセティ法を試みてよいとされています(滋賀県立総合病院)。

日常生活の注意

家庭でのケアは、担当の医療機関の指示を最優先にしてください。

  • 装具を決められた時間きちんと着けることが、再発を防ぐうえでとくに大切とされます。家族の協力が欠かせません(米国整形外科学会)。
  • 装具の当たる部分に水ぶくれができていないか、1日に何度か足の皮膚を確認します。装具の下の皮膚にはローションを塗らないよう勧められています(米国整形外科学会)。
  • 専門でない方法で中途半端に矯正すると、その後の治療が難しくなることがあるとされます。治療は小児整形外科に詳しい医師のもとで受けることが勧められます(滋賀県立総合病院)。

経過と生活

経過

治療を受けた子どもの多くは、ほぼふつうに近い足になり、走ったり遊んだり、ふつうの靴を履いたりできるようになるとされます(米国整形外科学会)。一方で、病気のあった側の足はやや小さく、動きが少し硬めで、ふくらはぎも細いまま残ることがあります(米国整形外科学会)。装具をきちんと使っていても変形が戻ることがあり、その場合は再度のギプスなどで対応することがあります(米国整形外科学会)。

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出典

滋賀県立総合病院 小児整形外科「先天性内反足」 / 米国整形外科学会 OrthoInfo「Clubfoot」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。