病気の解説
冠攣縮性狭心症
別名:プリンツメタル狭心症、冠攣縮型狭心症
受診の目安
冠攣縮性狭心症の症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、循環器内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
冠攣縮性狭心症は、安静時に現れやすい不快感が特徴です。夜間に起きやすいことが多く、労作中にみられることは少なく、発作は日内で規則的に起きる傾向があるとされています。
主な症状
発作は安静時に出現しやすく、しばしば夜間にみられます。労作中の発作は必ずしも起きません。発作は日内の特定の時間に規則的に起きることがあります。
検査と診断
診断
診断には、心臓カテーテル室でのエルゴノビンまたはアセチルコリンを用いた誘発試験が行われます。発作中にST上昇が現れる場合や、検査中に攣縮が可逆的に観察されることが、冠攣縮性狭心症の可能性を高めます。検査は心臓カテーテル室で実施されることが多いです。安定して発作がないときは心電図は正常か、一定の異常を示すことがあります。
治療
治療
治療にはカルシウム拮抗薬と舌下ニトログリセリンが用いられ、ニトログリセリンの舌下投与で発作が速やかに軽快することが多いとされています。カルシウム拮抗薬は症状を効果的に予防できるとされ、平均的にはこの薬が最も頻繁に使われます。ベータ遮断薬については、臨床的には攣縮を悪化させる可能性が示唆されることがありますが、その作用は証明されていません。代表的な経口カルシウム拮抗薬にはジルチアゼム(徐放性)、ベラパミル(徐放性)、アムロジピンが挙げられ、いずれも症状を軽減します。予後については、閉塞のある血管が1本以下の場合の生存率は高いとされますが、冠攣縮性狭心症と動脈硬化性冠動脈閉塞の両方がある場合は死亡リスクが高くなると記されています。狭窄の程度が強いほどリスクが上がるとの情報もあります。
経過と生活
経過・予後
症状を軽減する薬はあるものの、予後を大きく変えるとされる情報は示されていません。
循環器内科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: MSDマニュアルプロフェッショナル版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。