冠攣縮性狭心症について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:公益財団法人東洋療法研修試験財団ホームページ(過去の試験問題等)。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
冠攣縮性狭心症は、冠動脈の過収縮によって一時的に血流が途絶え、心筋虚血を引き起こします。この冠動脈の攣縮は、自律神経活動が副交感神経優位となる夜間から早朝にかけて起こりやすいため、症状の発症もこの時間帯に集中する特徴があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。冠攣縮性狭心症は、自律神経系のバランスが副交感神経優位になる夜間から早朝にかけて冠動脈の攣縮が起こりやすいため、症状の発症もこの時間帯に多いのが特徴です。
- 2. 冠攣縮性狭心症は、冠動脈の攣縮によって一過性に狭窄・閉塞が生じる病態であり、血栓が原因ではありません。血栓による冠動脈の狭窄・閉塞は、不安定狭心症や心筋梗塞の主な原因です。 正しくは:冠動脈の攣縮により冠動脈が一時的に狭窄して起こる。
- 3. 冠攣縮性狭心症の多くは安静時に発作が起こるため、運動負荷心電図は診断にあまり有用ではありません。むしろ、運動負荷でST低下が見られるのは労作性狭心症の特徴です。冠攣縮性狭心症の発作時の心電図ではST上昇を認めることが多いです。 正しくは:発作時の心電図でST上昇がみられることがある。運動負荷心電図は診断にあまり用いられない。
- 4. ニトログリセリンは冠動脈を拡張させる作用があり、冠攣縮性狭心症の治療に非常に有効で、症状の改善が速やかです。効果が乏しいというのは誤りです。 正しくは:ニトログリセリンの効果は良好である。
国試ポイント
冠攣縮性狭心症の病態生理、特徴的な発症時間、診断方法、治療薬について理解する。
混同注意
労作性狭心症との違い(発症誘因、時間帯、ニトログリセリンの効果、心電図変化)
次に同じ論点が出たら
冠攣縮性狭心症に関する問題が出題された場合、症状の出現時間帯(夜間〜早朝)、安静時の発症、ニトログリセリンの有効性、心電図変化(ST上昇)、そして基礎疾患(喫煙、飲酒)の有無を総合的に判断する。
覚え方
冠攣縮性狭心症に関する問題が出題された場合、症状の出現時間帯(夜間〜早朝)、安静時の発症、ニトログリセリンの有効性、心電図変化(ST上昇)、そして基礎疾患(喫煙、飲酒)の有無を総合的に判断する。
対になる知識
労作性狭心症との違い(発症誘因、時間帯、ニトログリセリンの効果、心電図変化)
関連知識
治療にはカルシウム拮抗薬が第一選択となる。心電図では発作時にST上昇を認めることが多い。アセチルコリン負荷試験が診断に有用。