病気の解説
小児全身性エリテマトーデス
受診の目安
小児全身性エリテマトーデスでは、発熱や蝶形紅斑、関節痛などの症状で現れることが多く、SLEが疑われるときには血液検査や尿検査を行います。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、小児科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
小児全身性エリテマトーデスは、免疫のバランスが崩れて体の中で自己抗体が作られ、自分の臓器を障害して全身に炎症を起こす病気です。小児では腎臓の病気が合併しやすいため、早めの治療が大切とされています。
主な症状
発熱や蝶形紅斑、関節痛などの症状で現れることが多く、SLEが疑われるときには血液検査や尿検査を行います。検査には炎症の指標や自己抗体、補体の値などが含まれます。
検査と診断
診断
診断には、蝶形紅斑や日光過敏、口腔内の潰瘍、関節炎、腎炎、神経の症状など12項目が基準として用いられます。4項目以上が該当するとSLEの可能性が高くなります。小児では疾患活動性の評価と腎臓の組織分類も行います。活動性はSLE Disease Activity Indexで評価し、腎臓の組織は腎生検で分類します。
治療
治療
治療は個々の状態を総合的に判断して、低リスク群・中等度リスク群・高リスク群の3つに分類します。それぞれで、寛解導入と寛解維持の治療を行います。使用される薬には副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制薬、ヒドロキシクロロキン、ベリムマブといった生物学的製剤があります。
経過と生活
生活上の注意
日常生活では紫外線を避ける工夫をします。外出時には日傘や帽子を使い、肌を露出する面積を減らします。日焼け止めを塗る箇所にも注意します。副腎皮質ステロイド薬の副作用として体重増加や顔が丸くなることがあるため、指示通りの服薬が大切です。関節痛や頭痛、筋力低下、気分の変化が学校生活へ影響することがあるため、担任や学校の先生と話し合い、体調を自分の言葉で伝えられるようにします。
小児科で扱うほかの病気
出典
参考: 日本リウマチ学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。