病気の解説
急性ウイルス性肝炎
緊急性の高い症状
次のような様子があるときは重症化のおそれがあるため、すぐに医療機関を受診してください。
- 昼と夜が逆転する、つじつまの合わないことを言う、もうろうとしている
- うとうとして呼びかけへの反応が鈍い
出典:国立健康危機管理研究機構 肝炎情報センター
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
次のようなときは、早めに医療機関(消化器内科・肝臓内科など)を受診してください。
- かぜのような発熱やのどの痛みのあとに、強いだるさ、食欲不振、吐き気が続く
- 尿がウーロン茶やコーラのような濃い色になった
- 白目や皮膚が黄色くなってきた(黄疸)、便の色が白っぽい
- おなかの痛みや関節の痛み、発疹がある
初めはかぜと区別がつきにくいことがあります。黄疸がある場合は入院して安静にすることが基本とされています。症状だけで病名は判断できません。すでに治療中の方は自己判断で中断しないでください。
出典:国立健康危機管理研究機構 肝炎情報センター、MedlinePlus(米国国立医学図書館)
基本
概要
急性ウイルス性肝炎は、A型・B型・C型・D型・E型の肝炎ウイルスが原因で起こります。急性ウイルス性肝炎は、症状が現れることもあれば、無症状なこともあります。多くは急速に症状が現れ、肝臓の炎症がみられます。
主な症状
典型的な症状には、食欲不振・全身のだるさ・吐き気や嘔吐・発熱・右上腹部の痛みがあります。喫煙者ではタバコをまずく感じることがあります。場合によっては関節痛やかゆみを伴う赤いじんま疹が出ることもあります。食欲は症状が出始めてから約1週間で回復することが多く、3〜10日後に尿が濃くなり便が白くなることや、黄疸が出ることもあります。
検査と診断
診断
診断は、症状や身体所見に基づき血液検査などの肝臓の検査を組み合わせて行います。肝酵素などを測定して肝臓の炎症の有無を調べ、ウイルス性肝炎の可能性を特定します。劇症肝炎が疑われる場合には、意識状態や凝固機能(プロトロンビン時間やINR)などを確認します。原因を特定するための追加検査も行われることがあります。
治療
治療
多くの人は特別な治療を必要としません。重症例や劇症肝炎が疑われる場合には入院して経過を見たり、肝機能を評価します。通常は数日後に食欲が回復し、安静を要する場面は少なくなります。黄疸が消えれば必ずしも検査結果が完全に正常でなくても安全に職場復帰できることがあります。肝炎の患者は回復するまではお酒を控える必要があります。薬剤を体内で適切に処理できなくなるため、医師の指示に従って薬の量を調整したり中止したりすることがあります。処方薬だけでなく市販薬や漢方薬などを含め、飲んでいるすべての薬剤を主治医に伝えることが重要です。
経過と生活
予防
ウイルス性肝炎の予防は非常に重要です。予防には、手洗い・注射針の共同使用を避ける・血液が付着する可能性のある器具の共有を避ける・安全な性行為・パートナーを限定するなどの方法があります。献血血液は厳格に検査されており、輸血のリスクを減らす取り組みも行われています。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:国立健康危機管理研究機構 肝炎情報センター 急性肝炎 / MedlinePlus Hepatitis(2026-10-13 確認)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。