病気の解説
急性ストレス障害
別名:急性ストレス反応
受診の目安
急性ストレス障害では、その後、健忘、抑うつ気分、不安、過活動、引きこもりなどの感情や行動の変化が現れることもあります。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに精神科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。
基本
概要
急性ストレス障害は、災害や事故などの外傷的な出来事を体験したあと、非常に強いストレスを受けることで起こる可能性があるとされています。症状は体験した直後から1カ月未満で治まると考えられており、1カ月以上続く場合は心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されることがあります。多くの人はストレスを感じたときにイライラしたり、不安になったり、眠りが浅くなるなどの反応を経験しますが、反応の現れ方や長さには個人差があります。眩惑と呼ばれる状態になることもあるとされます。
主な症状
急性ストレス障害の初期には、体験した出来事に関連する記憶が突然蘇ること(フラッシュバック)などの症状が現れることがあります。その後、健忘、抑うつ気分、不安、過活動、引きこもりなどの感情や行動の変化が現れることもあります。これらの症状はストレスに反応して数分以内に出現し、通常は数時間から数日でおさまります。ストレス環境から離れれば短時間で消えることが多いですが、そうでなくても1カ月未満には症状が落ち着くと考えられています。
検査と診断
診断
急性ストレス障害の診断は、一般的には米国精神医学会の診断基準に基づき、症状を5つの大分類に分けて評価します。さらにそれを細分化して14項目とし、そのうち9つ以上が該当すると診断されることがあります。大分類には侵入症状、陰性症状、解離症状、回避症状、覚醒症状が含まれます。原因となる出来事から3日から1カ月の間に症状が続くことで、日常生活に支障が出る場合に診断を検討します。
治療
治療
治療には、ストレス環境から離れることが重要とされています。精神病症状に対しては抗精神病薬が用いられることがあります。また、自傷行為が生じた場合には適切な処置が行われます。周囲の人が普段と違う様子に気づける環境づくりも大切です。ストレスを体験した後は、災害や事件、事故などに関する情報へ過度に触れないようにする、感情や考えを話せる体制を作る、規則正しい生活を心がける、安心・安全な環境を作るといった点を意識します。
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出典
参考: 済生会 症状別病気解説(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。