病気の解説

早発卵巣不全

別名:原発性卵巣不全

まず相談する診療科産婦人科
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受診の目安

  • 40歳未満で、月経が不規則になった、量が減った、または何か月も来ないとき(NICHD)
  • 40歳未満で、ほてり・寝汗・気分の浮き沈みなど、更年期のような症状が出てきたとき(MSDマニュアル家庭版)
  • 妊娠を望んでいるのに、なかなか妊娠しないとき
  • 抗がん剤や放射線による治療、卵巣の手術を受けたあとに月経が止まったとき(MSDマニュアル家庭版)

相談先は婦人科(産婦人科)です。月経が止まる原因には、妊娠、ストレスや体重の変化、甲状腺の病気などさまざまなものがあり、症状だけで早発卵巣不全と判断することはできません。血液検査などで確かめます(MSDマニュアル家庭版)。

基本

早発卵巣不全とは

早発卵巣不全は、40歳になる前に卵巣の働きが落ち、卵巣から出る女性ホルモンが減ったり、排卵が起こりにくくなったりする状態です(NICHD)(MSDマニュアル家庭版)。「早発閉経」と呼ばれることもありますが、自然な閉経とは違い、卵巣の働きが一時的に戻って排卵し、妊娠することもあるとされます(NICHD)(MSDマニュアル家庭版)。そのため、以前の「早発卵巣機能不全」「早発閉経」という呼び方は正確ではないとする考え方もあります(NICHD)。

主な症状

  • 月経の変化:月経が不規則になる、軽くなる、止まる。症状がこれだけのこともあります(MSDマニュアル家庭版)(NICHD)。
  • 妊娠しにくくなる:卵巣の働きが落ちて排卵が起こりにくくなるため、妊娠しにくくなります(NICHD)(MSDマニュアル家庭版)。
  • 女性ホルモンが減ることによる症状:ほてり、寝汗、気分の変化など、更年期に似た症状が出ることがあります(MSDマニュアル家庭版)。

月経の乱れや妊娠しにくさは、10代のうちから始まることもあります(NICHD)。

原因・なりやすい要因

多くの場合、はっきりした原因はわかりません(NICHD)。関係するとされる要因には次のようなものがあります(MSDマニュアル家庭版)(NICHD)。

  • 染色体や遺伝子の違い(ターナー症候群、脆弱X症候群に関係する遺伝子の変化など)、家族歴
  • 自分の体を攻撃してしまう自己免疫の病気
  • おたふくかぜなどのウイルス感染
  • がんに対する抗がん剤治療や放射線治療
  • 両方の卵巣を手術で取ること
  • 喫煙などの有害な物質

検査と診断

診断

まず妊娠でないことを確かめたうえで、血液検査で女性ホルモン(エストロゲン)と卵胞刺激ホルモン(FSH)を測ります。確かめるために、数週間あけて何度か測ることがあります(MSDマニュアル家庭版)。あわせて甲状腺の働きや自己免疫の病気の検査を行い、必要に応じて遺伝子や染色体の検査、骨密度の検査も行われます(MSDマニュアル家庭版)。

治療

治療

現在のところ、卵巣の働きを元どおりに戻すことが証明された治療はありません(NICHD)。治療は、減った女性ホルモンを補い、それによって起こる体への影響を防ぐことが中心です。

  • ホルモン補充:エストロゲンと黄体ホルモン(プロゲスチン)を補う治療がよく行われ、通常は自然な閉経の平均的な年齢ごろまで続けます(NICHD)(MSDマニュアル家庭版)。子宮がある人では、子宮体がんを防ぐため黄体ホルモンを組み合わせます(MSDマニュアル家庭版)。
  • 骨を守る:カルシウムやビタミンDをとること、歩くなど体重をかける運動が勧められます(NICHD)。
  • 関係する病気の治療:甲状腺の病気など、一緒に起こりやすい病気があればその治療も行います(NICHD)。
  • 妊娠を望む場合:どのような方法があるか、早めに婦人科や不妊治療の専門医に相談してください。

日常生活の注意・セルフケア

治療や生活上の注意は、医療機関の指示を優先してください。診断を受けたとき、多くの女性が強い喪失感や苦痛を感じると報告されています(NICHD)。気持ちのつらさも、医療者やカウンセラーに遠慮なく相談してください。

経過と生活

経過

診断後に、不妊治療を受けずに妊娠する人が5〜10%程度いるとされます(NICHD)(MSDマニュアル家庭版)。一方で、女性ホルモンが少ない状態が続くと、骨粗しょう症や心臓の病気などのリスクが高まるとされ、ホルモン補充を含めた長期的な健康管理が大切です(MSDマニュアル家庭版)(NICHD)。自己免疫が原因の場合には、副腎の病気(アジソン病)など命に関わることのある病気を伴うことがあり、定期的な診察が勧められます(MSDマニュアル家庭版)。

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出典

NICHD「About Primary Ovarian Insufficiency」 / NICHD「What are the treatments for POI?」 / MSDマニュアル家庭版「早発閉経」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。