病気の解説

病院・介護施設などで起こる肺炎

まず相談する診療科呼吸器内科
この解説の項目6項目

受診の目安

入院中や介護施設などで起こる肺炎は、もともとの病気で体の抵抗力が落ちている人に起こるため、重くなりやすいとされています。高齢の人では発熱やせきなどの典型的な症状が出ず、「なんとなく元気がない」「食欲が落ちた」「急にぼんやりする」「体温がいつもより低い」といった変化だけのこともあります。こうした変化はほかの病気でも起こるため、症状だけで肺炎かどうかは判断できず、診察・胸部X線・血液検査で確かめます。

  • 入院中・施設に入所中の人:発熱、せき・たん、息苦しさ、胸の痛み、のどがゴロゴロ鳴る、元気や食欲がない、急にぼんやりするといった変化に気づいたら、早めに担当医・看護師や施設の職員に伝えてください。

  • 退院後90日以内の人、在宅で介護や透析を受けている人:同じような変化があれば、かかりつけ医または呼吸器内科・内科を早めに受診してください。

  • 治療の進め方:持病や体の状態によっては、治療の内容を本人・家族と医師で話し合って決めることがあります。

出典:日本呼吸器学会「病院・介護施設などで起こる肺炎」、日本呼吸器学会「誤嚥性肺炎」、NHLBI「Pneumonia – Symptoms」

基本

概要

肺炎は、細菌やウイルスなどの病原微生物が感染して、肺に炎症を引き起こす病気です。病院や介護施設で起こる肺炎には、それぞれ特有の特徴があります。

原因

病院での肺炎の原因としては、基礎疾患やその治療によって免疫力が低下すること、人工呼吸器の使用による病原微生物の侵入、または飲食物や分泌物が誤って気管に入ることが挙げられます。

リスク因子

介護施設で起こる肺炎は、長期療養型病床での発症や、病院を退院後90日以内に起こることが多いです。また、介護が必要な方や透析などの通院治療を受けている方にも見られます。

検査と診断

診断

肺炎の診断は、診察所見や胸部X線画像、血液検査を通じて行われます。しかし、入院の原因となった基礎疾患が肺炎と似た所見を示すことがあるため、正確な診断が難しい場合があります。

治療

治療

病院で起こる肺炎は、入院から48時間以上経過してから発症するもので、基礎疾患を持つ人に多く見られます。このため、重症化しやすく、治療を行っても亡くなる方がいることがあります。治療には、診察や胸部X線、血液検査が用いられますが、基礎疾患があるために診断が難しいこともあります。

呼吸器内科で扱うほかの病気

出典

参考: 日本呼吸器学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:日本呼吸器学会「病院・介護施設などで起こる肺炎」 / 日本呼吸器学会「誤嚥性肺炎」 / NHLBI「Pneumonia – Symptoms」(2026-10-13 確認)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。