病気の解説
癰
受診の目安
癰では、毛穴の周りが赤く腫れ、痛みや熱感を伴います。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、皮膚科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。
基本
概要
癰とは、毛包炎が進行して複数の毛包に膿性の腫れをきたした状態です。1つの毛包に病変がみられる場合は癤、癤が悪化して複数の毛包に広がると癰と呼ばれます。痛みが強く、発熱やだるさなど全身症状を伴うことが多いのが特徴です。見た目で診断できることが多く、重症例では培養検査や感受性検査を行うことがあります。治療はセフェム系抗菌薬の内服が基本で、重症例では点滴投与があります。膿を排出するために局所麻酔下での切開が必要になることもあります。
主な症状
毛穴の周りが赤く腫れ、痛みや熱感を伴います。癤では腫れが硬い時期があり、膿がたまると柔らかくなります。頂上に膿栓があり、破れて膿が出ると症状が軽くなります。癰では腫れが半球状に大きくなり、痛みが強く全身症状が現れやすくなります。背中や太ももなど毛が生える部分によく起こります。
検査と診断
診断
見た目が特徴的で、通常は問診と視診だけで確定診断がつくことが多いです。重症の場合には膿を採取して細菌培養検査や感受性検査を行うことがあります。粉瘤など他の病変との鑑別が難しい場合もあります。
治療
治療
大半が黄色ブドウ球菌が原因のため、治療にはセフェム系抗菌薬が用いられます。軽症なら内服、重症なら点滴が選択されます。耐性菌が検出された場合には他の薬へ変更することがあります。膿が内部で波打つように見える場合は切開して膿を排出させることがあります。局所麻酔を使うこともあります。自分で膿を押し出すと炎症が広がることがあるため避けます。
皮膚科で扱うほかの病気
出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。